ここでは、小論文を書く上で非常に重要な要素となってくる「解決策」について解説します。
今回説明する内容を理解し、適切な解決策を言語化することができれば、より質の高い文章を作成することができます。
小論文試験採点者に評価されるためには
小論文の試験が良い評価をもらうためには、今回解説する「解決策」を述べる必要があります。それをよく理解していただくために、ここで1つ例文を出しましょう。
例文
Aの中学校では、毎週英単語テストが行われます。そのため今週も単語のテストがあるのですが、クラスの平均点が他クラスと比較して低い点数となってしまいました。そこで担任の先生は、
と課題を出しました。さて、このサイトをご覧になっている皆さんはどのように書きますか?
A君と幼馴染のB君は、
と書いたそうですが、これで先生の求めていることは理解できていると言えるでしょうか。そもそも、「反省」とか「努める」とかは感情に先走った言葉のため、小論文にはふさわしくありません。B君、気持ちはまっすぐだと伝わりますが、これでは感想文止まりです。
A君の隣の席で、最近仲良くなったC君は、
と書いたそうです。これは一見しっかりとした内容な気がしますが、具体性に欠けています。C君の前に座っている、Dさんは、
と書いたそうです。Dさんはさすがです。ここまで具体的に原因を追究することができれば、具体性の面で文句を言われることはないでしょう。
しかし、これだけだとまだ先生の要望に応えられたとは言えません、そもそも先生はなぜこの課題をクラスに課したのか考えなければなりません。
もちろん答えは、「点数アップのためにどうすれば良いのか」です。つまり、「解決策」まで述べて初めて先生の要望に応えることができたと言えます。
先ほどDさんが述べた反省を活かして、その後に
など述べることができれば完璧でしょう。
わかりましたか?
この例文で私が皆さんに伝えたいことは、採点者が求めているレベルまでしっかりと内容を構成することです。
どんなお題でも採点者の意図していることを読み取り、こちらはその要求に答えなければ良い答案にはなりません。だからこそ、「解決策」を導き出す思考力が必要になるのです。
100回の小論文試験があったら、99回は解決策が必要だと思って下さい。
たまに例外がありますが、ほとんどの場合、この要素が必要になります。
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しかしながら、やはり勉強において書籍を読み、繰り返し復習していく必要性からは逃れられません。私自身も、小論文添削を数多く行ってきましたが、このサイトだけでは完全な形で皆様に情報を提供することができません。
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★解決策の導き方については、次の記事で解説予定です★
少々お待ち下さい。