【小論文の極意】推敲の注意点

 

推敲する時間を侮ってはいけない。

 


ここでは、良い小論文を書くためには必須の事項である、「推敲」についてポイントと注意点を解説していきます。

 

推敲とは

[名](スル)《唐の詩人賈島(かとう)が、「僧は推す月下の門」という自作の詩句について、「推す」を「敲(たた)く」とすべきかどうか思い迷ったすえ、韓愈(かんゆ)に問うて、「敲」の字に改めたという故事から》詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと。「推敲を重ねる」「何度も推敲する」


引用 コトバンク 

 

そもそも小論文作成の手順は、すぐに頭の中に浮かびますか?構成方法や手順については、こちらの記事を、ご参考にしていただければと思います。

 

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小論文の作成手順は、

1構成を練る 2実際に書く 3推敲する

この3点です。どの箇所も一切手を抜いてはいけませんが、小論文作成上で最も手を抜きやすい箇所が、今回解説をする「推敲」部分です。

 

 

 

なぜ「推敲」は手を抜きがちなのか

 


「推敲」部分で手を抜いてしまう原因は、2つあります。1つは「体力によるもの」です。だいたいの小論文試験は、60分から90分で行われますが、この試験の体力消耗具合は半端じゃありません。

高校生など、初めて小論文模試を受けたたいていの人が言う一言は「疲れた・・・」です。小論文試験は、「問題発見→問題解決→表現→見直し」と考えなければならないことが非常に多く、さらに、考える内容も多岐に渡っているので、頭の使い方を変えることができるような柔軟な人でないと、小論文試験に適応することはできません。


ここで述べている体力とは、もちろん頭の体力のことです。

では思い出しましょう。推敲は小論文作成上どのタイミングで行うのか。それは最後です。推敲は、小論文作成における思考活用を全て終えた状態で行うものなのです。したがって、当然頭は疲れています。文章を書き終わった達成感や安心感から、一気に脱力してしまい、気が抜けた状態で試験終了を迎える人は、少なくありません。

これが、手を抜いてしまう1つ目の理由です。


2つ目は、「意味のない時間だと思っているから」です。実はこれ結構な人が思いがちなのですが、絶対にいけないことです。

よく高校生からこのような質問を受けます。「推敲を経て見つかった間違いについて、書き直す時間はないですよね」「推敲しても間違いを見つけられない」などです。

1つ目の質問に対して、結論から申し上げますと、時間はあります。推敲の時間は基本的に10分程度とるのが一般的です。間違いを見つけて、書き直すだけの作業なのであれば、10分あればできるはずです。間違いを見つけてから書き換えると、用紙は汚くなるし、文字も走り書きになってしまうからやる気になれないという考え方は、今すぐに捨てましょう。

構成を考え、執筆をし、推敲する。この3セット全てにおいて本気で取り組まないといけません。少し強い表現をするならば、今までの作業は推敲をするためにあったのです。それくらい「推敲」することは大切です。

 

 

推敲をする際のポイント

 


推敲をする際のポイントは大きく4つあります。

 

1 最初と最後で意見は変わっていないか
2 各論の文量が適切かどうか
3 適切な表現ができているか
4 誤字・脱字などがないか
 

これら4つを詳しく説明していきます。

 

最初と最後で意見は変わっていないかチェック!

書き終わったら、論旨に一貫性があるかどうかを第一に確認しましょう。ポイントは最初から最後まで一気にまとめ読みをすることです。自分の意見に一貫性があるかどうかが分かります。

ここではゆっくり味わって読む必要は一切ありません。大切なのは、「論理の貫通」が成されているかを確かめることです。

もしここで違和感に気付いてしまった場合、ほとんどの文章を変えなくてはなりません。気付いたらすぐに書き直しをしましょう。また、この段階でのミスは、最初の構成の時点で誤っている可能性が高いので、一度自分が立てた構成を見返してみることも重要です。箇条書きなどで書かれたタイトルのような言葉を、詳細に文章化することによって、間違いが生じてしまうことは多々あります。

この初歩の段階で間違えてしまっては、確実に合格することはできませんので、そうならない

 

各論の配分量が適切かどうかチェック

論理の一貫性が認められた場合、次に各論の配分量を確認します。基本的に小論文は「序論・本論・結論」の三段論構成になっています。その配分もセオリー通りいくと「序論2割・本論6割・結論2割」くらいです。1000字以内という制限がついている場合は、「序論(200字)・本論(600字)・結論(200字)」が妥当です。


この配分を意識した上で、各論過不足なく、適切な説明が施されているかどうかが、ここでのチェック対象となります。

詳しくしなくて良いところが、詳細に書かれていたり、逆に具体的に書かなければ分かりづらいことについて、詳しく書かれていなかったりと、論の中で必要なところに必要な文字数を見極め、訂正していく必要があります。

 

 

適切な表現ができているかどうかチェック

小論文入試までの道のりで、しっかりと書く練習をしてきた人達なら、基本的に1、2で間違えて書き直すようなことはないと思います。間違えるとしたらここからですね。記述中勢い余って、言葉を間違えてしまうのは、当然のことです。
表現において、注意しなければならないことを細かく説明していきます。

 

①必要のない文は削る

読み手が1番嫌うのは、文章が読みづらいことです。その原因の1つが、「文章がダラダラしていて、読みづらい」という点にあります。文章がダラダラしていて読みづらいというのは、「、」「て」などが連続していて、一文自体が長いような文章です。

 

②主述を対応させる

主語と述語がきちんと対応しているかどうかを確認します。また、小論文は短い文章で相手に意見を伝えなければならないため、より理解しやすい文章を書くべきです。そのため、主語はなるべく最初に持っていきましょう。

 

③形式は揃える

文章の形式はなるべく揃えるようにして下さい。例えば、「かれは足が速いし、歩くのも速い。一方で彼女は、歩くのは遅いし、足も遅い。」→「かれは足が速いし、歩くのも速い。一方で彼女は、足は遅いし、歩くのも遅い」などです。

 

④指示代名詞が多すぎないか

指示代名詞とは「これ」「それ」「あれ」「これら」などを指します。文章中、同じ言葉を使いすぎてくどい感じにならない限りは、できるだけ指示代名詞は使わないようにしましょう。特に「前者」「後者」「両者」などの言葉は、一度前の文章に戻って、そこに当てはまる内容を考えなければならないため、非常に読み手には負担となります。できるだけ、文章中で読み手の負担を増やさないためにも、これらの言葉は極力控えましょう。

 

⑤表現を事細かに

文章中には分かりづらい言葉がたくさん並びます。しかし、小論文は自分の意見を正確に読者に伝えることが目的なため、人によって解釈が異なってはいけません。そのため、なるべく表現を細かくすることを意識しましょう!例「こんなに大きなロボット」→「高さ100メートル、幅約10メートルほどのロボット」

 


⑥接続があっているか

接続があっているかどうかは非常に重要です。
詳しくはこちらの記事をご参考にされてください。

 

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誤字脱字がないか


最後に誤字脱字をチェックします。漢字の使い方は適切かどうか。また、送り仮名や癖になっている字などを徹底的に探し、あった場合、すぐに直しを入れていきます。

 

 

まとめ

 


いかがでしたか?
良い小論文を書くためには、必要不可欠な「推敲」について解説をしました。
推敲する際のポイントは下記の4つです。

1 最初と最後で意見は変わっていないか
2 各論の文量が適切かどうか
3 適切な表現ができているか
4 誤字・脱字などのチェック

 

これらに気をつけて、最後の最後まで気を抜かずに、書ききってほしいと思います。

 

紹介

こういった文章の書き方におけるルールは他にも存在します。是非こちらの内容もご参考にして下さい。

また、今回紹介したような小論文のルールや、何を書いて良いのか分からない人向けにおすすめの本はこちらです!できれば、小論文を書く前に読んでほしい本ですね。

 

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次にご紹介する本は、小論文の本質を理解するのに最適な本です。「小論文はなぜ書くのか」「どんな内容が求められているのか」小論文作成に必要な知識が凝縮されていますので、是非参考にしていただきたい本です。

 

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