【小論文テーマ】オンライン授業について

オンライン授業は昨今のトレンドテーマ

 
春也

こんにちは。春也です。

今回は、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、オンラインによる授業形態が急激に普及したことについて、言及していきたいと思います。

 

当サイト以外にも、沢山オンライン授業については記事にされていますが、このサイトの強みは、事実と照らし合わせているところです。実際に学校現場で働いている方に取材をし、その情報を元に記事を作成しておりますので、実状における課題をご紹介することが可能となります。

 

今まで、全日制の学校では、そのほとんどで対面における授業形式が採用されていました。しかし、こういったご時世から、休校対策も兼ねて、オンライン授業へと展開している学校が多くみられます。

昨年の大学入試では、このオンライン授業について問われる内容が多くありました。きっと2022年度入試でも、これについて問われることがあるでしょう。そこで今回は、オンラインにおける授業のメリット・デメリットを検討し、その上で今後の授業がどうなっていくのかということを社会的な観点から考察していきたいと思います。

 

【小論文テーマ】オンライン授業について
るい

僕も高校でもオンライン授業が実施されました。急遽行われたということもあり、実際にいつも受けている授業と比較して、授業内容の理解度は低いように思います…。

 
 
春也

そうなんだ。受け慣れていないこともあるのかな。ただ、理解度が低かったら授業の意味がないよね。オンライン授業を有意義な時間にするための工夫とかは行ったの?

 
るい

うーん…。特にこちらが何か対策をしたということはないですかね…。強いて言うなら、新しいデスクとチェアを購入しました!笑

 
 
春也

環境作りも非常に大切なことだよ。るい君が通っている高校は、何か対策をしているように感じた?

 
るい

先生方も、慣れない作業に戸惑っているように感じました。実際にオンライン授業ができたのも、若い先生ばかりで…、ご年配の先生方の授業は、課題配信という形で終わってしまいましたね。対策は練っていたと思いますが、上手く生徒側には伝わってこなかった感じです。

 
 
春也

そうなんだ。学校も大変だよね。ただ、サイバー時代において、今後益々需要が上がってくると思うから、今から適切な対策をしていく必要があるよね。

 
るい

確かにそうですね。オンライン授業を活かすことができれば、沢山の恩恵を受けられそうです。

 

 

さて、本題に入る前に、オンライン授業とはどういったものなのか、再度確認をしていきましょう!

 

オンライン授業とは

オンライン授業とは
オンライン授業

オンライン授業(講義)とは、遠隔授業と同等で、タブレットやモニター、携帯、パソコンを使用し、ネットを介して、授業(講義)を行うこと。
 
 
 
春也

オンライン授業では、インターネットを介す必要があるため、例えば自宅で授業を受けたい場合は、自宅のネット環境を整える必要があるね。

 
るい

うちの家は、Wi-Fiの環境が整っていたので、デバイスがあればいつでも授業を受けられる環境でした。

 
 
春也

それは幸いなことだね。でも、そういった環境が整わなくて授業を受けられない人もいたことが事実だよ。

 
るい

確かに…。僕のクラスでも、休校中オンライン授業を受けられない友達がいました。

 
 

昨今、学校教育機関では、オンライン授業(遠隔・配信授業)を展開しているところが多く見られます。ただ、簡単にオンライン授業と言っても、学校のやり方は様々なようです。次に確認したいのは、学校教育機関で、どのようなオンライン授業のやり方があるのかについてです。それでは、ご紹介していきたいと思います。

 
 
 
 
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オンライン授業の種類

オンライン授業の種類

オンライン授業の種類については、以下の通りです。

 

1.ライブ配信型授業

2.オンデマンド型授業

3.課題配信型授業

 

このように3つの種類に分けることができます。

 

るい

へぇ…。3種類もあるんですね。全く意識していませんでした。笑

 

 
春也

そうだね。中々受講者は意識することはないかもね。でも、その内容を聞けば、今までに行われていた授業の種類が分かると思うよ。

 

それでは、この3つの種類について、詳しく解説をしていこうと思います。

 

 

ライブ配信型授業とは

ライブ配信型授業

・先生や教授が、授業を行っている姿をライブ配信し、リアルタイムで授業を受けることができる形式。従来の対面授業の感覚に最も近く、臨場感に溢れた授業展開が可能。ツールはZoom・Skype・MicrsoftTeams・Whereby・GoogleMeet等、学校によって様々である。


ライブ配信型授業では、様々なツールを駆使して、授業の様子をライブ配信します。この授業形式のメリットは、何と言っても双方向におけるコミュニケーションが可能となるところです。リアルタイムだからこそ起きるアクシデントにも、即時対応できます。

例えば、授業の進度を見間違えて進めてしまった場合、生徒からの「進行ペースが速すぎる」という反応をその場で受け取ることができるように、質疑応答も可能です。また、「1対1」「1対n」という場を作ることが可能で、困ったときには、集団から個人へと直接的なアドバイスもできます。

「個別のコミュニケーションなんて、対面の授業でもできるじゃん?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、教室ではどうしても集団的な圧力が否めないので、本当は質問がしたくてもできないという生徒が存在するのです。さらに、クラスでは2人だけの空間を作ることが中々できません。ましてや男の先生と女子生徒が2人きりなど、現在の教育的観点からすると、不可能と言っても過言ではないでしょう。しかし、このようなインターネットを介する授業であれば、そのような問題は解決します。授業内容が分からないという生徒には、画面越しの対面でサポートすることが可能です。

ライブ配信型授業であれば、多方面からのアプローチも可能となります。例えば、授業内に地域の人の話を聞くことや、他国の言語習得において、ネイティブの方と画面越しに繋がること等です。これらを効率的に授業へ結びつけることができれば、従来にはできなかった多様な授業展開が見込まれるでしょう。

 

一方でデメリットは、ライブ配信授業を受けられるだけの性能を持ったパソコンやタブレットを用意しなければならない点です。この点が最も大きなデメリットでしょう。そもそもデバイスがないと受けることができません。これは全てのオンライン授業形式に言えることですが、環境によって授業を受けることができないという教育格差の温床にも繋がります。

しかし、対面授業であろうと、介護に追われている生徒や、心因的な理由で授業を受けることができない生徒もいますから、対面だから教育格差が生じないということではありません。ここでは、家庭の経済的な豊かさによって、左右される教育格差のことを言います。(経済的に高性能のタブレットを購入することはできない等)

また、小さいことではありますが、授業者側は出欠のチェックが難しい点にも不便さがあります。仮にインターネットの接続が悪いなど、自分の行為ではなく、インターネット側の問題で遅刻扱いになったり、欠席扱いになったりするのはどうなのでしょうか。例えばもし、電車の遅延であれば、授業に遅れても遅刻のカウントはしないという学校ならば、接続が悪くて授業に参加が遅れたというのを否認することは難しいと思います。そのため、出席・遅刻・欠席・早退の定義をどうするか検討が必要です。

 

 

オンデマンド型授業とは

オンデマンド型授業

・オンデマンド授業は、予め授業で使用する教材を動画等で配信し、それを視聴しながら学習するオンライン授業のこと。内実は、授業をそのまま映像化するものや、テレビ番組のように巧みな合成技術を施したものもある。最近の予備校ならだいたいこの形式が採用されている。

 

オンデマンド授業の良さは、いつでもどこでも、学びたい時に学ぶことができる点です。ライブ配信型授業では、場所を問われることはなくても、時間は問われます。一方でオンデマンド型授業は、場所も時間も問わないため、自分のタイミングで学びを深めることができます。しかし、ライブ配信型授業の様に、双方向的な展開ではなく、一方的な展開となってしまうので、質問等は届きません。さらに、教わる側のタイミングで授業が進んでいくため、自制心が備わってなければ、サボることもできてしまいます。いわば、生徒の精神的力量が試される授業形式でもあるのです。

 

また一方で、オンデマンド型授業の場合、作り上げられた教材を視聴することができるので、何度も反復して勉強をすることが可能です。実際に私も、高校受験の際に通っていた塾で、数学の教材を何度も見返すことにより、克服できた経緯があります。皆さんもこのような経験があるのではないでしょうか?そのため、反復練習にはもってこいの学習形態となります。さらに、学習者に対して、均質な学びを提供できる点も、大きな魅力です。

 

 

課題配信型授業とは

課題配信型授業

・ライブ配信や動画教材ではなく、課題プリントなどを投稿し、ノートに書きこむことや、物事における感想を提出させる授業形式。「~について、あなたの意見を800字以内で述べよ」「今まで行ってきた授業内容についての感想を述べよ」「次の項目を証明せよ」等、課題を示し、それを期限までに行う授業。

 

課題配信型授業は、新型コロナウイルス感染拡大初期に最も多かった形式ではないでしょうか。学校によっては、わざわざレターパックに紙媒体の課題を詰め込んで、郵送する等を行っていたそうです。当時は、遠隔授業の設備が整っていませんでした。そのため、課題配信という形で、その課題を黙々と行わせることで、学力の低下防止を図っていたそうです。

この形式のメリットは、準備に時間がかからないことや、教わる側も示されたものを進めるだけという簡単な構造だということです。

正直、課題配信をするだけなら、50分の授業と比較して、はるかに容易いでしょう。

一方デメリットは、教わる機会がないということです。課題配信ばかりでは、直接的な指導はおろか、分からないところを、分からないままにしてしまう危険性が潜んでいます。また、課題ばかりで分からない問題が多発すると、誰にも相談できない環境と相まって、ともすれば、自暴自棄に陥ることすらあります。

 

るい

うわ…、それぞれで沢山のメリット・デメリットがあるんですね。僕は基本的にライブ配信型の授業を受けていました。

 

 
春也

それは恵まれているね。るい君は私立学校?公立学校?

 

るい

私立学校です!

 

 
春也

そうかぁ。私立学校なら、普段からタブレットやパソコンが支給されていると思うから、案外オンライン授業への転換もスムーズだったんじゃない?

 

るい

そうですね。日常タブレットを使用しているので、タブレット学習への耐性はあるかもしれません。

 

 
春也

だよね。それが私立の強みだよ。でも、支給されていない公立学校なんかは、この形式に混迷したはずだよ。実際に、新型コロナウイルス感染拡大初期で、どれほどの学校がライブ配信授業を行えたんだろうね。

 

るい

確かに…。僕は恵まれているんですね。

 

 

このように、オンライン授業と言っても、3つの種類があります。

では、もう一度それぞれの形式のメリット・デメリットを確認していきましょう♪

 


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3つのまとめ


ライブ配信型授業

内容

・先生や教授が、授業を行っている姿をライブ配信し、リアルタイムで授業を受けることができる形式。従来の対面授業の感覚に最も近く、臨場感に溢れた授業展開が可能。ツールはZoom・Skype・MicrsoftTeams・Whereby・GoogleMeet等、学校によって様々である。

 

メリット

・授業に双方向性が生まれ、コミュニケーションが取れる。
・臨場感に溢れた授業展開が可能。
・教室では行えない、個人に対するサポートが可能。
・多方面からのアプローチが可能。
・ディスカッション等が行いやすい。
・チャット機能を使えば、発言しなくても考えを発信できる。
・場所を問わない。
・オンデマンド型授業とは違い、時間が決まっているため、学習者の自制心に依存しない。

デメリット

・ライブ配信をキャッチできるほどの性能あるPCやタブレットが必要。(あまりにも古いものや性能の低いものだと重たくて動かなくなる場合がある)
・場所は問わないが、時間を問う。
・実際に見て触れるような体験型授業はできない。
・「教員側」出席の取り扱いが面倒。

 


オンデマンド型授業

内容

・オンデマンド授業は、予め授業で使用する教材を動画等で配信し、それを視聴しながら学習するオンライン授業のこと。内実は、授業をそのまま映像化するものや、テレビ番組のように巧みな合成技術を施したものもある。最近の予備校ならだいたいこの形式が採用されている。

 

メリット

・場所はもちろん、時間も問われない。
・自分のペースで学びを深めることができる。
・学びの振り返りに限りがなく、知識の定着を図れる。
・効率的な学習が可能。
・学習者に対して、均質な学びを提供できる。

デメリット

・学習者の自制心が問われる。
・コンテンツの充実までに時間を要する。
・システムが必要。
・予備校等では良いと思うが、オンデマンド型授業のみの教育には限界がある。学習者の孤独感や共同体意識の低下は防げない。

 


課題配信型授業

内容

・ライブ配信や動画教材ではなく、課題プリントなどを投稿し、ノートに書きこむことや、物事における感想を提出させる授業形式。「~について、あなたの意見を800字以内で述べよ」「今まで行ってきた授業内容についての感想を述べよ」「次の項目を証明せよ」等、課題を示し、それを期限までに行う授業。

 

メリット

・簡単な構造。
・準備にそれほど手間がかからない。
・学習者は示された課題を行えばよいだけなので、学びの方向性を見失いにくい。

デメリット

・学習者の孤独感や共同体意識の低下は防げない。
・人とのコミュニケーションをとれている気がしない。
・「教わる」という機会がない。
・理解度の到達具合が不確か。

 


 

このように、それぞれの形式によるメリット・デメリットが存在します。

続いては、総合的にみたオンライン授業のメリット・デメリットを考察していきたいと思います。

オンライン授業のメリット

オンライン授業のメリット

場所を問わない

オンライン授業の最大のメリットは、場所を問わないことでしょう。これによって、今までは学校に行かなければ受けられなかった授業も、受けることができるようになりました。また、通学・通塾時間も短縮することができ、その時間を有効活用することが可能です。感染対策においても、限りなく0リスクへ近づきます。 

 

時間を問わない

オンデマンド型授業であれば、時間の制約がありません。期限は存在すると思いますが、その授業に合わせた生活ではなく、自分の生活時間の一部に授業を組み込むことができます。高校生の生活の幅が、より広がるでしょう。

 

均質な授業提供

オンデマンド型授業を駆使すれば、教壇者の力量に囚われない均質な授業を提供することが可能です。どうしても、教育現場には教壇者の力量が均一でないことがあります。これは宿命でしょう。先生によって「合う」「合わない」もありますからね。しかし、動画教材を作成することで、学習者は、情報コンテンツを選択することができます。これは、ある意味大学の授業履修と似ていて、自分が理解しやすいと思える先生の授業を視聴することが可能となるのです。

 

臨時休校の際や災害時に強い

クラスターが発生し、臨時休校になったとしても、オンライン授業であれば自宅で授業を受けることが可能です。また、災害時にも場所を問わずに授業参加ができるため、学びへの影響は少ないです。教壇者も、自宅で授業を行うことができるので、双方向においてメリットがあるように思います。

 

幅広い学びを提供

対面授業では、教える側と教わる側という構図で、「1×1」のコミュニケーションが行われます。しかし、オンライン授業では、教える側の人数を増やすこともできます。例えば、「地域の方に話しをしてもらう」「キャリア教育の一環として、企業の方に話をしてもらう」等、授業においてあらゆる方向からアプローチすることが可能です。これは、授業における幅広い学びの提供を実現させることへ繋がります。

 

通学に伴う危険性を排除できる

通学・通塾時間をなくすことができるので、これに伴う危険性も排除することができます。ストーカーや、変質者との遭遇も避けることができる点で、安心・安全の学びの提供に繋がります。また、送り迎え等も必要なくなるため、保護者の負担も軽減されます。

 

学びの振り返りが充実する

ライブ配信型授業でも、配信を録画することができますし、オンデマンド型授業では、元々動画教材が多いので、何度も視聴をすることによって、知識の定着を図ることができます。苦手な分野の克服に大きく貢献するでしょう。

 

電子機器に強くなる

普段からタブレットやパソコンを使用することによって、デジタル情報伝達媒体への耐性が身に付きます。普段からスマートフォン等を使っているとは思いますが、授業で使用することになると、また別の観点から電子機器を見るため、より質の高い耐性を培うことができます。

オンライン授業のデメリット

オンライン授業のデメリット

インターネット環境を整備する必要がある

オンライン授業はどれもインターネットを介して行われます。そのため、デバイスや回線が充実していないと、受けることができません。

現在、国のGIGAスクール構想によって、学習者へ1人1台の端末が与えられようとしています。文科省が挙げている「円滑な整備・運用に向けた取組」の資料では、「公立高校における端末の整備状況について(令和4年度当初見込み)」で、東京都が62.5%(台数/人%)、神奈川県が68.4%、埼玉県が51.8%、千葉県が26.1%、北海道が73.4%、愛知県が55.3%、福岡県が49%で、高いところだと、大阪府が100%、茨城県が100%のように、整備が整っている府県もあります。この偏りは、設置者負担を原則とするか、保護者負担を原則とするかで生じています。

GIGAスクール構想が着実に進んでいけば、上記のデメリットも解消されるのではないかと思います。

小論文を書くためには、根拠となるデータ等の知識が必要です。GIGAスクール構想における文科省のデータを確認しておきましょう♪

↓↓↓

学校におけるICT環境の整備・運用について:文部科学省 (mext.go.jp)

 

【GIGAスクール構想 おススメ本】

 

 

これから子どもたちが生きていく社会で求められる力を育てるために、どんな教育を実現していくべきか?

各国の教育改革やOECDが発表しているこれからの教育を見据えつつ、経産省が関わりさまざまな学校で始まった試行錯誤の実践事例も紹介し、実現可能な「未来の教室」のありようを可視化する!

 

 

実体に触れることができない

オンライン授業では、体験授業等の実体に触れることで学びを得る活動ができません。また、体育におけるチームスポーツ活動も行えません。芸術作品を鑑賞する際も、オンラインだと限界がありそうですね。

 

直接的なコミュニケーションがとれない

ライブ配信型授業であれば、画面を通して間接的なコミュニケーションをとることができますが、あくまで疑似的であり、直接的コミュニケーションにおける感覚を真には得られません。

 

学びの実感が湧かない

これは、実際に私が教えていた生徒の話です。その生徒は、高校まで対面授業で、大学から全てがオンライン授業になってしまったために、学びの実感がわかず、大学を休学するまでに至りました。やはり、対面授業の方が、学びへの実感はあるのかもしれません。他者と直接的なコミュニケーションを交わし、学習者全体の空気感を肌で感じることが、学びのモチベーションに繋がる方も少なくないのではないかと思います。

 

孤独を感じる

直接的なコミュニケーションが取れないこともあり、自宅で独り授業を受けることによって、空虚さや寂しさから、疎外感・孤独感を覚える方が多くいるそうです。新型コロナウイルス蔓延によって、外出することも儘ならない状況だと、仕方がないと言えるでしょうか。

 

情報のリスクが生じる

情報リテラシーが十分に備わっていないと、個人情報の漏洩等にも繋がります。これは、生徒だけでなく、組織単位で未然に防ぐ努力をしていくべきです。

 

情報関係と言えば、SNSについても近年の小論文トレンドテーマです。合わせてこちらの記事もご覧ください。

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るい
オンライン授業には、こんなにメリットとデメリットがあるんですね…。あまり考えたことがなかったです。

 

 
春也
そうだね。沢山のメリット・デメリットがあるよ。小論文試験において、最低限これらの知識がないと、書き進めていくことが難しいんじゃないかな。

 

るい
そうですね。今回沢山のことを学べて良かったです!

 

 
春也
ちょっと待った。まだ今後の展望について話していないよ?小論文テーマとして「授業のオンライン化」が問われた際、どんな考え方を示していくべきなのか、ここから検討していこう!

 

るい
…はい!
 

今後の授業はどうなる?

今後の授業はどうなる?

2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、授業において急激なオンライン化が進みました。そして、これは義務教育機関・後期中等教育機関・高等教育機関で対応は異なっています。特に高等教育機関である大学では、学外での統制がとれない等の理由から、他の教育機関よりもオンライン化が基本となっているようです。

では、これからの授業の展望について、考察していきたいと思います。まず、結論から申し上げますと、対面授業がなくなることはないかと思います。対面授業は、実体に直接触れることができる貴重な時間を提供してくれます。もし、対面授業がなくなってしまったら、芸術に触れる機会や、そこにしかない緊迫した空間を感覚として味わうことができなくなってしまいます。そのため、対面授業がなくなるということはないでしょう。

一方で、オンライン授業がなくなるかと言われると、そうではないでしょう。むしろ、これからも益々普及していくと思います。上記のメリットにもあるように、オンライン授業は、時間と場所を問いません。そして、幅広い学びを提供することができます。従来ではありえなかった多様的な授業展開が可能となるのです。こんなに美味しい授業形態がなくなることはまずないでしょう。

そうなると、対面授業もオンライン授業もどちらも活用していくことが良しとされ、固定観念にとらわれない、先進的な発想で、教育の質を高めていくことが理想と掲げられるでしょう。そのため、双方のメリット・デメリットを考慮して、両者のデメリットをどのように抑えていくかが課題となるはずです。

例えば、高校教育において、座学授業はオンライン化し、芸術や体育などの実技授業は対面で行う等考えられます。また、対面授業の中にオンライン授業を導入し、対面とオンライン授業を並行して行っていくことにより、教壇者と学習者における「1×n」のコミュニケーションを、「n×n」の授業へと変えることができるでしょう。

今後、よりボーダーレスな授業展開が望まれています。小論文試験では、どうしたらより多様的な授業展開が可能かを第一に考察し、自分なりに筋の通った意見を訴求する必要があります。

 

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るい
オンライン授業も対面授業も、どちらかをなくすのではなく、両者の良い点を折衷して考える必要があるのですね!勉強になりました!

 

 
春也
そうだね。そして、これは授業のみならずで、私達の生活全体にも言えることなんだ。連日「新しい生活様式」と叫ばれているけど、新しい生活様式とは、まっさらな世界を示すものではない。今までの生活とこれからの生活の利点を組み合わせて、今までにない生活基準を見出そうということなんだよ。このことは、対面授業とオンライン授業の折衷案を考えるように、人々の深い考察によって、結末へと導かなければならないことだね。

 

るい
確かにそうですよね。「今までの生活に戻りたい」と思っている人が多いと思いますが、今までの生活が全てなくなるわけではないのですよね…。

 

 
春也
その通り。小論文対策は、私達の日常に迫る課題を考察するにはもってこいの学習なんだ。

 

るい
最近よく言われている能動的な学習ができているように感じます!小論文対策は、ものごとへの関心を高めてくれますし、客観的な思考力も身に付く、素晴らしい勉強ですね。

 

 
春也
そうだね。様々なことに関心を向けて、自分なりの答えを求めるのは楽しいことだよ。

 

るい
はい!これからも社会のことについて、もっと耳を傾けようと思います!頑張ろうっと!

 

 
春也
ふふふ。頑張りましょう。
 
 
 

【オンライン授業】読んでおきたい書籍


 
小論文を書くためには、最低限の知識が必要です。本気で試験に向けた勉強をしていくなら、今ある知見を得てしまうのが最も合理的。以下は毎年500人以上の小論文添削を行っている春也が選んだ、おススメのオンライン授業についての本です。周りと差をつけたいなら一見すべき書籍ですよ。意外と本を読まずに試験に臨む方がいますが、そのだいたいが表面的な内容で終わってしまいます。自らの知識を蓄えることに頓着して、損をしないように、勉強しましょう。
 

オンライン学習にできること、できないこと 新しい学習様式への挑戦

・この書籍の良い点は、オンライン授業を実際に行った経験を元に述べられている点です。実体験に基づくリアルな視点で現況が記されています。そして、そこから得られた知見を用いて、今後の課題が書き綴られている点に注目です。

 

大学生の学びを育むオンライン授業のデザイン―リスク社会に挑戦する大学教育の実践

・商品説明にも記されているように、高等教育におけるオンライン授業を設計するための入門書です。大学で、現行のオンライン授業がどのように行われているのか。第22章の解説から、質の高いオンライン授業を実践するための考え方と実践法が書かれています。また、オンライングループワーク等、アクティヴ・ラーニングにおける課題と実践も記されている一冊です。

 
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新たな大学像の模索 (高等教育研究 第24集)

・新型コロナウイルス感染拡大は、高等教育機関に大きな影響を与えました。この本は、そんな状況に迫った教育制度の課題や、今後の発展可能性について、様々な角度から言及しています。ICTの活用はもちろんのこと、大学組織の在り方にまで迫った一冊です。

 

すぐにできる!双方向オンライン授業【試験・評価編】 ―インターネットを活用した学習評価

・オンライン授業の課題でもある、「学習評価」について言及した一冊です。オンライン授業の学習管理システム(LMS)を活用し、遠隔での試験と学習評価の実践例が記されています。他国との比較によって、そもそも評価の必要性について問い、その評価が、「知識の再認識」ではなく、「課題解決能力や社会改善をしていく力」にフォーカスを向けるべきだと語られます。

 

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まとめ

【小論文テーマ】オンライン授業について

いかがでしたか?

今回は「オンライン授業の考察」をしてみました。2014年あたりから「オンライン授業」については、度々小論文テーマとして出題されています。この記事をお読みになった皆さんも、今一度オンライン授業の課題について考えてみてはいかがでしょうか。

 

・「オンライン授業の是非について」
・「オンライン授業と対面授業の利点を活かした授業づくりについて」
・「自宅学習における効果的なオンライン学習について」
・「オンライン授業における最大の課題を挙げ、解決策を述べよ」
・「オンライン授業における出席・遅刻の線引きについて」

 

等、考えれば沢山のテーマが出てきそうです。大学入試小論文や教員採用試験、その他様々な試験で出題が見込まれるテーマなので、適切な理解を深める必要がありそうですね。

 

小論文のトレンドテーマにおける解説はこちら⇒⇒⇒

 

下の記事は、毎年500名以上の添削活動を行っている春也が、厳選したおすすめの小論文スキル向上参考書です。質の良い小論文を書くためには、自分に適した参考書を手に取ることが大切です。そして、何度も練習することによって、自分の想像をはるかに超える文章作成ができるようになります。

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