既成の権威を揺るがすSNS
こんにちは。春也です。
今回は、小論文テーマ対策として、「SNSが既成の権威を揺るがす」というテーマでお話をしていきます。

近年世の中に様々な問題をもたらしている「SNS」ですが、モラルや共同意識の低下につながってくる内容だと思いますので、ぜひそちらの方にも視点を向けて読んでいただければと思います。
現代の情報源とは

ここ最近、SNSからの情報量が凄まじく、誰に話を聞いてもその情報源は「Twitter」や「YouTube」、「Instagram」です。






などの会話を、私がよく行く居酒屋やカフェで度々耳にします。
話を戻しまして、
かつては、マスメディアが担っていた役割を、ソーシャルメディアが果たすようになってきました。
しかも、そういった会話には真実性を持つ根拠など存在せず、「多くの人から指示をされている」という理由だけしかありません。
なぜそこまで、人々はソーシャルメディアを信頼するようになったのか。それを知るためには、まず「マスメディア」と「ソーシャルメディア」の情報における性質の違いを、知る必要があります。
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マスメディアとソーシャルメディアの違い

〇マスメディアとソーシャルメディアにおける、情報の性質の違いを理解するために、まずはそれぞれの辞書的な意味を記載します。

マスメディア | ・マスコミュニケーションの媒体。新聞・雑誌・テレビ・ラジオなど。大衆媒体。 |
ソーシャルメディア | ・SNS、ブログ、簡易ブログなど、インターネットを利用して個人間のコミュニケーションを促進するサービスの総称。 |
内包するものはこのように異なります。新聞や雑誌、ラジオ等は「マスメディア」、TwitterやInstagram、ブログなどは「ソーシャルメディア」ということですね。
皆さんは、今どちらのメディアから情報を受け取ることが多いですか?最近は、ソーシャルメディアから情報を受け取るというのが、多いのではないでしょうか。
では、「マスメディア」と「ソーシャルメディア」の大きな違いは何でしょうか。
それは、
2 情報の重点性
です。マスメディアとソーシャルメディアでは、上記の2点が決定的に違います。これを理解することは、ソーシャルメディアが既成の権威を揺るがすという根底を知ることに繋がりますから、以下で説明することをよく考えてください。
では、次に、情報の方向性における違いを詳しく説明していきます。
【情報の方向性】

・テレビやラジオ、新聞や出版社から不特定多数の受け手に対し、一方的に情報を流通させるもの。

・情報の発信者と受信者で双方向性があるもの。
つまり、2つには「一方的・相互的」という違いがあります。
SNSとコミュニケーションの社会問題については、こちらの記事で詳しく記載しております。近年の小論文トレンドテーマですから、合わせて理解したい内容です!
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一方的な情報から相互的な情報へ

昭和モデルではマスメディアのような一方的な情報流通しかありませんでした。もちろん、個人間でのやり取りや、道端で情報流通活動をしている人は多く存在しましたが、最も大きく国民に影響を与える手段としては、マスメディアを超えるものは存在しません。
豆知識
平安時代の情報流通
まず、そもそも論として、情報を流通させるだけのインフラが整備されていないということ、そして、貴族以外は基本的に文字を解読することが出来ないということ。これらによって、情報はある特定の分野においてのみ回る、というより伝えることが多かったのだと思います。あとは、琵琶法師のような語り部が、寺社縁起譚や合戦物語を語り歩いたので、それを聞くくらいです。
情報は人の人生を変えてしまう程の価値があります。そして、殿上人や貴族といった上級階層の人間のみにわたっていた情報を、現在は誰でもキャッチできるようになりました。そういった面において、現代は非常に豊ですよね。
当時の人々は、マスメディアが放つ情報には「公的な意味合いを含むもの」という認識を当然のように持っていたので、それを信じ、頼りにします。
例えば、第二次世界大戦の時には、国民はマスメディアの放つ情報を信じ、圧倒的不利な状況にあったにも関わらず、日本国の優勢という誤情報に操られ、ひたすらに戦っていました。
それが、平成となりソーシャルメディアの誕生によって、マスメディアの一方的に放つ真実性というものが怪しまれるようになったのです。

公的なものではないソーシャルメディアの情報は、始め人々の信頼を得ることができませんでした。しかし、群衆がその利用を当たり前とした今、ソーシャルメディア情報への真実性や信頼性は一気に上昇していくのです。
これは一方的な情報と相互的な情報の信頼関係が逆転し始めいていることを意味します。
信頼って難しいですよね。日本人は行列が大好きと言われていますが、ほんとにその通りで、「周りが使っているから大丈夫」という感覚が信頼の扉を開けるといいますか。クレジットカードの普及が、その典型例だと思います。初めは自分の口座情報等を教えるのが「信頼できない」という理由だったのにも関わらず、皆が使い出すと、「大丈夫だろう」と信頼してしまう。これが信頼の不一致なのでしょうか。。。
信頼とは何か、それを解き明かすための本です。
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【信頼】おススメ本
2人の対話形式になっており、易しく、読み応えがありますので是非♪
なぜ人々はソーシャルメディアの情報を信じるのか

「一方的な情報と相互的な情報」でもお話しましたが、現代これらには逆転の関係が見られます。では、なぜ逆転の関係になったのか。この理由を知ることが非常に大切です。
その原因として挙げられるのは、2「マスメディアとソーシャルメディアの違い」で述べた「情報の重点性」によるものだと考えられます。
理由を簡単に言ってしまうと、マスメディアは「エリート」を重点とした情報。ソーシャルメディアは「素人」を重点とした情報だからです。
マスメディアが一個人の情報(専門家の情報)なら、ソーシャルメディアは多人数の情報(素人が共有した情報)です。一見してみると、専門家の情報が絶対のように感じますが、むしろ、多人数の情報の方が専門家による情報よりも強い真実性を表現することができます。人間の心理的な内容も踏まえますが。
例えば、ウィキペディアは素人による情報の結晶です。多数の素人が、その情報を累積的に更新していくことで、記事の精度を高めていきます。
食べログなども、素人の口コミによって、そのお店の評価を適切なものにしていっております。(最近では、あまりにも口コミ情報がお店の経営に影響を与えるので、口コミ評価を上げるだけの企業も存在するようになりました。)
このように、素人による情報の共有、そして、それを合意形成した内容を挙げることによって、これまでの権威ある専門家による解説を覆します。
ここにあるのは間違いなく「エリートより素人の集合知を尊重する価値観」です。そして、累積的な素人の集合知は新たな知の在り方を指し示すものでもあるのです。
また、一方的な情報であるマスメディアに関しては「表向きのこと」しか言いません。そこには本当の真実は隠されています。水面下の情報であるソーシャルメディアの方が、真実性があるのではないかと考えられるのもソーシャルメディアの情報を信じる理由の1つです。





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国連・ユネスコが進める最先端の理論と運動をはじめ、ソーシャルメディアがグローバル化した時代に必要な基礎的知識と考え方が示されています。
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また、フェイクニュースについても、近年小論文テーマのトレンドとなっていますので、是非こちらの記事をご覧ください。フェイクニュースについて、詳しく記載しております!
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まとめ
いかがでしたか?
今回はSNSの情報を既成の権威の知を揺るがすものとして、その実態をお話しました。
マスメディアとソーシャルメディアの情報における性質の違いは、
1 情報の方向性
2 情報の重点性
です。これら2つの違いにより、現代では、ソーシャルメディアの情報を信じる人が増えているのです。しかし、そうは言ってもまだまだマスメディアによる国民への影響は多大なもので、完全には逆転していません。更に、ソーシャルメディアの情報は、近年問題となっている内容の1つで、今回は国民がどちらを信じているのか、便りにしているのかという内容でしたが、本当の意味で真実性があるのはどちらなのかについては、今後検討しなければなりません。
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