【小論文の極意】テーマ型小論文の実践的な解説

テーマ型小論文を完全攻略!

 

ここでは、テーマ方小論文を実践的に学んでいきます。

テーマ型の小論文とは、「幸せについて」「学ぶことの意義」「公共のマナーについて」など、簡潔されたテーマに沿って、自分の意見を述べるパターンです。

小論文の種類は下記のリンク先で詳しく説明されています。


(リンクボタンから記事へとべます)
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つまり、テーマに合わせて自分の意見を論理的に述べていくのが、テーマ型小論文の最大の特徴です。それでは早速例文を使用して、テーマ型小論文の実践的解説を行っていきます!本記事では、「序論→本論→結論」という流れで解説をしていきます。

 

 

 

序論の実践解説

 

 

論題:「紙の本を読むことについて」


《序論》

 現在、本は様々な方法により読むことができる。電子書籍もその一例だ。携帯電話やパソコンを使用すれば、わざわざ紙の本を持たずして、簡単にお目当ての本の内容を確認することが可能だ。更に、その機能は脈々と進化しており、ページをめくると音が鳴ったり、画面上でたわんだりする。このように紙の本を疑似体験できるようになっているのだ。では、近い将来紙の本は必要なくなるのであろうか。私はそうは思わない。

 

テーマ型の小論文では必ず始めには「事実」を記入しましょう。例文においての事実は下記の部分です。

 

事実 「現在、本は様々な方法により読むことができる。」

 

始めに書く事実は簡潔なものにし、それに肉付けをしていくイメージですね。肉付け部分は下記の部分です。

 

肉付「電子書籍もその一例だ。携帯電話やパソコンを使用すれば、わざわざ紙の本を持たずして、簡単にお目当ての本の内容を確認することが可能だ。更に、その機能は脈々と進化しており、ページをめくると音が鳴ったり、画面上でたわんだりする。このように紙の本を疑似体験できるようになっているのだ。」

 

肉付けは具体的な例を挙げればOKです!
だいたい序論は800文字の場合、200~250文字が目安です。例文は193文字ですね。

 

「序論(2) 本論(6) 結論(2)」

or

「序論(3) 本論(5) 結論(2)」

※(内は割合)

 

これくらいの割合が読み手を理解させるにもってこいの構造です。

「事実」を書いたら次に「問題提起」です。例文の「問題提起」は下記の内容です。

 

問題提起「近い将来紙の本は必要なくなるのであろうか。」

 

対立軸とは、「対立する議論」のことです。ここでは、「本を読むことが必要」「本を読むことが必要でない」という対立関係を生み出すことができます。

問題提起は語りかける内容のため、読み手が自然と文章に入り込み、なおかつ「問い」から「答え」に向かっていく展開を明確にしてくれます。

「問題提起」が書き終わったら次は「意見」です。(今回は双括型でいきます)例文の「意見」は下記の内容です。

 

意見「私はそうは思わない。」

 

これに関しては見てすぐに分かったと思います。問題提起にある「必要なくなるのか」という「問い」に対して「そうは思わない」、つまり「必要である」という「答え」を生み出していますね。これが「意見」です。

ここでのポイントは、なるべく本論で立ち止まらないような意見を書くことです。私の場合「本は必要でない」という意見に対して「必要だ」と答えるほうがより根拠立てて説明できると思ったから、こちらの意見にしました。

自分の意見を曲げないという頑固さは小論文作成において致命的な問題になりますので、ご注意を。。。

 

 

 

本論の実践解説

 

 
論題:「紙の本を読むことについて」


《本論》


 たしかに、電子媒体を使用して本を読むことは便利であり、内容だけを知りたければ、非常に効率的な手段である。しかし、電子書籍による読書は、本来の読書にあったかっこたる基盤をぬきにしている。紙の読書は、ページをめくることによって、自分がいったい物語り中のどこを読んでいるのか、どの方向に向かっているかが感覚的に理解できる。これは、読書をすることにおいて、必須の作業であり、最大の魅力だ。
 例えば、推理小説において、最初に出てきた怪しい人物は、ある程度推理小説を読んできた人間の解釈だと、「これは犯人ではなく犯人を装ったフェイクだ。むしろ、この人物が真犯人を導く手がかりになるだろう」というように推論することができる。そして、作者は読者のミスリードを誘うために次々とこういったフェイクを投入してくるのだ。残りのページ数は、この真贋判定には欠かせない最重要事項である。
 一方で、内容だけ確認をできればそれでよいという意見もあるだろう。しかし、それでは鳥瞰的に本を読むことはできない。自分が今どこにいて、どこに向かっているのかは、自分を客観的に見ることに繋がる。人間として生きるために必要な能力を養うことができるのだ。

 

簡単に本論と言っても、そこに書かなければならない要素はある程度決まっています。

本論部分で書かなければならない5つの内容

① 一般論への共感(たしかに~)
② 一般論の否定(しかし~)
③ 否定した内容を肉付けする(たとえば・実際に)
④ 自分の意見に対する反論(一方で~)
⑤ 反論を否定(しかし~)
 

このように、本論という一括りの内容の中からさらに記述要素を導きます。
① 一般論への共感部分は、下記の内容です。

一般論への共感

「たしかに、電子媒体を使用して本を読むことは便利であり、内容だけを知りたければ、非常に効率的な手段である。」

 

「たしかに」という言葉を使って、電子書籍のメリットや必要性を述べます。この「たしかに」という言葉は非常に便利なので覚えておきましょう!
② 一般論の否定の部分は、下記の内容です。

一般論の否定

「しかし、電子書籍による読書は、本来の読書にあったかっこたる基盤をぬきにしている。」

 

ここでは、一般論に欠けている内容をもって否定をします。ポイントはこのあとの肉付けがしやすい内容をもってくることです。

今回は基盤ということで、根本が違うという話に持っていきましたが、もちろん他の内容でも構いません。自分が書きやすければ、何でも大丈夫です。(※論理的であることが前提である)

なぜ一般論を持ってくるのかというと、「文章をより客観的なものにするため」です。そもそも意見には必ず反論があります。全員が全員同じ意見であれば、意見を主張する必要もなくなりますもんね。反論をもってくることによって、自己主張的な文章ではなくなり、読み手は「なるほど、一般的な見解も踏まえて書いているんだな」という考えに至ります。
③ 否定した内容を肉付けする部分は、下記の内容です。

否定した内容の肉付け

「紙の読書は、ページをめくることによって、自分がいったい物語り中のどこを読んでいるのか、どの方向に向かっているかが感覚的に理解できる。これは、読書をすることにおいて、必須の作業であり、最大の魅力だ。例えば、推理小説において、最初に出てきた怪しい人物は、ある程度推理小説を読んできた人間の解釈だと、『これは犯人ではなく犯人を装ったフェイクだ。むしろ、この人物が真犯人を導く手がかりになるだろう』というように推論することができる。そして、作者は読者のミスリードを誘うために次々とこういったフェイクを投入してくるのだ。残りのページ数は、この真贋判定には欠かせない最重要事項である。」

 

ここは簡単です。一般論を否定した自分の意見に説得力を持たせるための文章を書けば良いのです。資料やデータなど、具体的な例を出して、自分の意見の性格を強化していきましょう。

また、資料やデータなどが検討つかなければ、「自分の具体的な体験談」でも構いません。とにかく意見強化のための肉付けを徹底することが大切です。

※ここで必要になるのが、ある程度の「社会的知識」です。こちらのブログでは小論文テーマと成りうる社会的な事実に対する解説をしておりますので、宜しければこのページ末尾にありますリンクボタンからご覧下さい。

④ 自分の意見に対する反論の部分は下記の内容です。

自分の意見対する反論

「一方で、内容だけ確認をできればそれでよいという意見もあるだろう。」

 

このように、自分が肉付けしてきた内容に対しての反論を述べます。これは何度も言っているように「客観性」を帯びた文章にするために記入します。

 

⑤ 反論を否定の部分は下記の内容です。

反論の否定

「しかし、それでは鳥瞰的に本を読むことはできない。自分が今どこにいて、どこに向かっているのかは、自分を客観的に見ることに繋がる。人間として生きるために必要な能力を養うことができるのだ。」

 

反論を覆すことで、「客観性」+「真実性」も向上します。
誰だってそうですよね。独りよがりで職場のことについてあれこれと口をだす人間と、周りの意見に賛同しながらもそれを覆し、自分の意見を主張していく人間だと、後者の方が圧倒的に指示されます。

二度の反論をも否定する理由は、一般論に追い討ちをかけ、自分の意見を正しいと主張するためです。「二度も書く必要ある?」「一度でよくないか?」という意見もあるかと思いますが、二度だから確実に一般論をしとめることができるのです。

そりゃそうですよね、1回否定してその後肉付けまでしているのですから、その肉付けに誤りがある可能性だってあります。そこをつかれたとき、今までの説明が全て無駄になってしまいます。読み手に反論させる前に、自分からその反論を作り出し論破しましょう!

 

 

 

 

結論の実践解説

 

 

論題:「紙の本を読むことについて」

《結論》

 このような理由から紙の読書は必要である。電子書籍では養うことの出来ない、客観的に自分をみる能力は、紙の書籍を読むことによって、涵養的に養える。本を鳥瞰的に読むことは、幾時代も人間であり続けるために必要なスキルなのだ。

 

結論は今までのまとめを書きます。「おさらい」のイメージです。今回は双括型のため、最初と最後に意見をもってきましたが、頭括型の場合は、ここで意見を述べる必要はありません。また、ここでのポイントは最終的に「未来に向けての内容」を書くことです。

未来の内容は下記の部分です。

 

未来的な要素

「幾時代も人間であり続けるために必要なスキルなのだ。」

 

未来的な内容にすることで、読み手は短期的な目線ではなく、長期的な目線でものごとを考えていると感じます。さらに、書き手に対しての好感度も上がります。

最後に例文を全て結び付けた状態でお見せしますね。

 

例文

論題:「紙の本を読むことについて」

現在、本は様々な方法により読むことができる。電子書籍もその一例だ。携帯電話やパソコンを使用すれば、わざわざ紙の本を持たずして、簡単にお目当ての本の内容を確認することが可能だ。更に、その機能は脈々と進化しており、ページをめくると音が鳴ったり、画面上でたわんだりする。このように紙の本を疑似体験できるようになっているのだ。では、近い将来紙の本は必要なくなるのであろうか。私はそうは思わない。
たしかに、電子媒体を使用して本を読むことは便利であり、内容だけを知りたければ、非常に効率的な手段である。しかし、電子書籍による読書は、本来の読書にあったかっこたる基盤をぬきにしている。紙の読書は、ページをめくることによって、自分がいったい物語り中のどこを読んでいるのか、どの方向に向かっているかが感覚的に理解できる。これは、読書をすることにおいて、必須の作業であり、最大の魅力だ。
 例えば、推理小説において、最初に出てきた怪しい人物は、ある程度推理小説を読んできた人間の解釈だと、「これは犯人ではなく犯人を装ったフェイクだ。むしろ、この人物が真犯人を導く手がかりになるだろう」というように推論することができる。そして、作者は読者のミスリードを誘うために次々とこういったフェイクを投入してくるのだ。残りのページ数は、この真贋判定には欠かせない最重要事項である。
 一方で、内容だけ確認をできればそれでよいという意見もあるだろう。しかし、それでは鳥瞰的に本を読むことはできない。自分が今どこにいて、どこに向かっているのかは、自分を客観的に見ることに繋がる。人間として生きるために必要な能力を養うことができるのだ。
このような理由から紙の読書は必要である。電子書籍では養うことの出来ない、客観的に自分をみる能力は、紙の書籍を読むことによって、涵養的に養える。本を鳥瞰的に読むことは、幾時代も人間であり続けるために必要なスキルなのだ。

(802字)

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?
今回は「テーマ型小論文を実践的に解説」しました!

序論→本論→結論という流れはこのような形で表していきます。もちろん他にも書き方はたくさんありますが、このような形で書くことができれば、構成について文句を言われることはありません。

800文字や1000文字しか書けないことを踏まえると、この基本的な書き方はベストな手法だと思いますので、是非実践してみてください!!

 

また、始めの方に述べましたが、小論文を書くためには大前提として「社会的な知識」が必要不可欠です。下記のリンクボタンから近年の小論文トレンドテーマ解説をしておりますので、そちらも是非ご覧下さい !

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