【小論文の極意】課題文から問いを見出すための方法

小論文で論じるべき問いを見出すための方法!

 

課題文型の小論文では、ある程度まとまった文章を読んでから自分の意見を書き始めなければなりません。

そこで文章の読解自体が一つの重要な作業になることは、以前書いた記事で解説しました。

もし、課題文型小論文の基本的な内容が分からなかったら、下記の記事を参考にして下さい!

 

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課題文を正確に要約し、然るべき問いを見出すことができなければ、課題文型の小論文としては不適当なものとなってしまいます。

そのため、今回は課題文における問いの見つけ方について解説をしていこうと思います。ちなみに、問題提起が小論文中で非常に大切だということはこちらの記事に詳しく書かれています。

 

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ではさっそく、小論文作成における「問い」の意味と重要性について解説していきます!

 

 

 

「問い」とは何か?


 

そもそも、「問い」とは何でしょうか。

「小論文は自分の意見を根拠立てて記述すればよいのではないのか?」

 

と思っている人が多いと思います。
もちろんその通りです。自分の主張が論理的であって、読み手に分かりやすく伝わればそれに越したことはありません。

しかし、小論文の文中にあえて「問い」を入れることには確固とした意味があります。それは、読み手に「問い」から「答え」までの過程を認識させることです。

「問い」から「答え」までの過程を認識させることによって、文章は読みやすくなり、何について述べているのかということを非常に明確な形で表すことができます。

実際に次の文章を読んでみて、どちらが読みやすいか、確認してみましょう!

 


(①)

 科学技術の恩恵によって、人々は計り知れないほどの効率性を見出すことができた。しかし、○○氏は、この効率性を排除すべきだと述べている。
 たしかに、私たち人間は、効率性によって、多くのものを失っている。しかし、様々な視点から考えると、現代社会からこの要素を排除することは、要素存続以上の問題を引き起こす可能性が高いと考える。
 例えば、効率性を排除してしまった場合の弊害として真っ先に挙がるのが、グローバル化が滞ることである。長期的な目線に立っても、このことは各国に大きな影響を与え、資源確保のために、戦争や内乱が繰り返されるのは目に見えている。
 このように、グローバル化のみならず、効率性を排除するということには、多くの弊害が生じる。大切なのは、排除するのではなく、どう付き合っていくのかではないだろうか。人間と自然が共存することのできる世界を目指すためにも、科学技術はなくてはならない1要素なのだ。

 

 


(②)

 科学技術の恩恵によって、人々は計り知れないほどの効率性を見出すことができた。しかし、○○氏は、この効率性を排除すべきだと述べている。はたして、私たちは効率性を排除した生活に戻るべきであろうか。
 たしかに、私たち人間は、効率性によって、多くのものを失っている。しかし、様々な視点から考えると、現代社会からこの要素を排除することは、要素存続以上の問題を引き起こす可能性が高いと考える。
 例えば、効率性を排除してしまった場合の弊害として真っ先に挙がるのが、グローバル化が滞ることである。長期的な目線に立っても、このことは各国に大きな影響を与え、資源確保のために、戦争や内乱が繰り返されるのは目に見えている。
 このように、グローバル化のみならず、効率性を排除するということには、多くの弊害が生じる。大切なのは、排除するのではなく、どう付き合っていくのかではないだろうか。人間と自然が共存することのできる世界を目指すためにも、科学技術はなくてはならない1要素なのだ。

 

 


 

どうですか?
①より②の方が読みやすくなかったですか?

①と②の違いは序論に「問い」があるかないかです。
この問いとなる一文が存在するかしないかでは、文章の読みやすさが大きく変わります!

その理由は、「問い」があることによって、「答え」に向かっているという羅針盤的な要素を生み出すことができるからです。

「問い」を含めることは、小論文において「勝利の鉄則」と言っても過言ではないでしょう。

次に論点を見出す必要があります。課題文から「問い」を抽出するためには、まず「論点」を見出さなければなりません。

 

 

 

論点を見出す

 

 

 

課題文から「問い」を見つけ出すためには「論点」を見出しましょう。

 

論点とは

議論の中心となる問題点のこと

 

つまり、課題文で問題に掲げている議論の中心的な内容を探ることが目的です。

 

では、論点を見つけるためには、どうすればよいのでしょうか・・・
見つけ方としては、まず課題文の筆者がどんな問いかけを発し、どんな答え(結論)を出しているかを押さえることです。

そして、「問い」と「答え」を結んだものが「筆者の主張(意見)」になります。

さらに、この意見に対してどのような根拠が支えているかを吟味することによって、文章の論点が見えてきます。

論点が分かれば、それについての議論を行う上で必要な問いを文章中に持ち込めばOKです!

 

 

【論点の見つけ方まとめ】

①課題文の筆者がどんな問いかけを発し、どんな答え(結論)を出しているかを押さえる。

②「問い」と「答え」を結んだものが「筆者の主張(意見)」

③意見に対してどのような根拠が支えているかを吟味する

↓↓↓

論点が分かる!

 

☆では、次に先程の例文を使用して論点を見つけてみましょう!

 

 

 

例文を使って論点の見出し方を解説

 

 

それでは、先ほどの例文を使用して、論点を見出してみましょう!
短い文章のため、簡単ではありますが、実践的に理解していくことで、より感覚的な認知を促進することができると思います。

 


《例文》

  科学技術の恩恵によって、人々は計り知れないほどの効率性を見出すことができた。しかし、○○氏は、この効率性を排除すべきだと述べている。はたして、①私たちは効率性を排除した生活に戻るべきであろうか。
 たしかに、私たち人間は、効率性によって、多くのものを失っている。しかし、様々な視点から考えると、現代社会からこの要素を排除することは、要素存続以上の問題を引き起こす可能性が高いと考える。
 例えば、③効率性を排除してしまった場合の弊害として真っ先に挙がるのが、グローバル化が滞ることである。長期的な目線に立っても、このことは各国に大きな影響を与え、資源確保のために、戦争や内乱が繰り返されるのは目に見えている。
 このように、グローバル化のみならず、効率性を排除するということには、多くの弊害が生じる。大切なのは、①排除するのではなく、どう付き合っていくのかではないだろうか。人間と自然が共存することのできる世界を目指すためにも、科学技術はなくてはならない1要素なのである。 

 


 

まず、論点を見つけるためには、「①課題文の筆者がどんな問いかけを発し、どんな答え(結論)を出しているかを押さえる」必要がありますね。この文章の場合、問いかけは

「①私たちは効率性を排除した生活に戻るべきであろうか」

であり、答えは

「①排除するのではなく、どう付き合っていくのか」

になります。

「②『問い』と『答え』を結んだものが『筆者の主張(意見)』」ということになるので、「問いの部分」と「答えの部分」をまとめて言い換えれば良いということですね。

ここではこんな感じになります。

「効率性との付き合い方を見直すべき」

次に、「③意見に対してどのような根拠が支えているかを吟味する」必要があります。
根拠はどこで述べられているかというと、文章の本論の部分です。なおかつ、意見に対する根拠に当たる部分は、その意見に対し肯定的な内容が書かれているところです。ここでは、

「③効率性を排除してしまった場合の弊害として真っ先に挙がるのが、グローバル化が滞ることである。長期的な目線に立っても、このことは各国に大きな影響を与え、資源確保のために、戦争や内乱が繰り返されるのは目に見えている。」

 

になります。ここの部分が筆者の意見の根拠となり、証明となります。
では、実際に意見と根拠を吟味していきましょう。

両者を吟味していくと、

「社会における効率性の排除は、グローバルな視点においても資源不足による争いを生んでしまうから、排除ではなく、付き合い方が大切」

という内容に至りますね。
つまり、この文章での論点は

 

「社会における効率性有無を争いの観点で考察する」

 

ということになりますね。
論点をつかんだら、次は問いの作成です。

 

 

問いを作る

 

 

上記のようにして、課題文の論点を見つけることができれば、然るべき「問い」は簡単に作れます。

 

今回の然るべき問いはこのようになりますね。

「社会における効率性の排除は争いを生むのか」

これが今回の文章における「問い」になります。
この後は、その問いに対する自らの意見を、「賛成論」か「反対論」で論理的に説明をしていけば良いだけです。

説明の仕方は、小論文の書き方で載せたとおりにすれば大丈夫です!

 

 

 

まとめ


 

いかがでしたか?
今回は、課題文型小論文対策として、「問い」を見つけるための方法を解説しました。

問いの重要性については重々ご理解いただけたかと思います。

 

① 課題文の論点を見つける

② 問いを作り出す論点の見つけ方

 

やや難しいですが、コツをつかんでしまえば、簡単に見つけ出すことができます。とは言っても、何回も練習しなければコツをつかむことはできませんので、下記に論点をつかむ練習方法を載せておきますね!

 

 

《論点をつかむ練習方法》

◇現代文の問題集を買って、問題を解いた後に論点を見つける練習をする。
(ポイントは解説書に重要な内容みたいな形で、ある程度文章の論点を解説してくれているものを選ぶこと)

◇高校生なら、現代文の教科書を使って授業中に取りあげている内容の論点を考え、それを先生に確認する。

◇新聞を読み、論点を見つけ次第、SNSなどで発信し、評価を求める。

 

などなど、やり方は様々です。
自分にあった練習法で論点をみつけ、正確な「問い」が作れるように努力していきましょう!

課題文型小論文では、文章を要約する力も必要です。よろしければこちらの記事も参考にして下さい。

 

 

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