【小論文の極意】課題文の要約力を身につけるコツ

 

課題文型小論文の要約のコツを教えます!



ここでは、課題文型小論文において大切な、
「要約」の仕方について、解説します。

 

課題文型小論文の出題のあり方として、
「課題文を200字以内で要約しなさい」という問題が出題されるケースがあります。

この文字数に関しては100~200文字くらいが一般的です。
また、課題文に傍線が引いてあり、「傍線部は何を意味しているのか」「傍線部はどのようなことか」等の、「高校の現代文定期考査問題」みたいなものが出題されることも多々あります。

つまり、課題文型小論文に必要な能力は、

「読解力」「思考力」「表現力」


の三つです。
まずは、課題文を読んで、「筆者の主張を理解する(読解力)」。その次に、「筆者の意見に対して、賛成か反対の立場を意見として示す(思考力)」。最後に、「意見の根拠を論理的に示していく(表現力)」。これが課題文型小論文の一連の流れです。

「読解力」「思考力」「表現力」の全てが必要ということは、わかりましたね!!それではまず初めに、「要約の必要性」を理解しましょう!




要約の必要性

 



なぜ、大学入試や企業試験では、課題文型の小論文を出題して、「要約」をさせるのでしょうか。そもそも、要約が何を意味するのか分からないとダメですね。下記が要約の辞書的な意味です。



【要約】

文章中で重要なところをまとめて、短く表現すること。




もう少し具体的にいうと、
要約とは「文章中にあるキーセンテンスを見つけ出し、それをつなぎ合わせることによって、長い文章を短くまとめる」という意味です。

課題文型小論文の出題には、出題先にもよりますが、1500文字から、多いところだと4000文字くらいの文章を要約しなければなりません。実はこれ、学校の国語の授業だけで補えると思ったら大間違いです。。。

4000文字を時間制限付きで、要約させる練習なんて、一般的な学校はやっているはずがありません。そのため、学校の国語の授業だけで何とかなるという問題ではなく、課題文型小論文の第一歩である「要約」については、自ら時間を作って、練習に励まなければなりません。

これを知ると

「思ったよりも大変だな~」

と思うかもしれませんが、ここで紹介するコツや練習方法をマスターすれば、簡単にできるようになりますよ。

少し本題から逸れてしまいましたが、要約の必要性については、私たちの人生をどれだけ豊かにするかという本質的な部分にあります。それは、本を読むことだけに限定されていません。私たち人間はパスカルの名言にあるように、「思考する葦であり続ける」のです。したがって、私たちが日頃からある物事について考えることは自然の摂理ということです。

しかし、物事について考えるとき、どうしても理解できないものは存在します。「先輩の話を聞いているとき」「難しい本を読んでいるとき」「長時間に及ぶ授業を受けて、それを理解しようとしたとき」等。

そして、私たちは日頃から、何かを考えようとしたときは、まず初めにその何かをまとめようとします。そのまとめる力が「要約力」です。

ある物事に内容を整理し、思考して、理解する。この流れには必然的に「要約力」が必要なのです。要約ができてこそ、人間は思考することが可能となり、新しい発見や発明を生み出し、豊かな未来を創造することができるのです。

逆に何事においてもここでいう要約ができないと、ものごとを表現することも、ましてや理解することもできません。「企業」「大学」が求める人間はもちろん「理解力」がある人間です。「思考力」という言葉が最近大学入試改革などで唄われていますが、「理解」しようと「思考」を繰り返しても、「要約力=ものごとの内容を整理する力」がなければ、根底から不可能に限りなく近い状態になります。「要約する力」は私たちが生きるうえにおいて非常に大切な「力」なのです。では、次に課題文型小論文にとっても、人間にとっても必要な力である、「要約をする」具体的な方法について、解説していきます。





要約の方法

 

要約の基本的な観点は次の3つです。


① 文章全体の構成をつかむ

② 重要表現を見つける
 (キーセンテンスを見つける)

③ 簡潔な言葉でまとめる



この3つの観点が、要約をする際には必要です。文章を読み取る力と、文章を書く力のどちらも必要になりますね。どれも大切なことです。





➀文章全体の構成をつかむ


①の「文章全体の構成をつかむ」について、まず「構成」という言葉を知らなければなりませんね。

 

【構成】

いくつかの要素を組み立てて、一つのまとまりのあるものにすること。




課題文においては、既に構成済みの文章ですから、①の構成をつかむということは、文章を何個かの要素に分けて分解し、どこで何を述べているのかをつかんでいくということになります。

基本的に文章は「序論・本論・結論」の三段構成になっているので、まずはそこで分けます。そのあと、細かく、各段落で何を言っているのかを検討していけば、文章構成を理解することができます。「話題の提示」→「筆者の意見」→「話題の解説」→「話題の解説②」→「筆者の意見」みたいな感じです。

 

☆小論文の三段構成の解説はこちらの記事をご参考にしてください。


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② 重要表現をみつける(キーセンテンスを見つける)




重要表現とは、ある文章の中で重要な位置を占める言葉のことです。
例えば、「人間にとって、一番生きていると感じるときはどのようなときか」などの論題があったとして、筆者が「希望」という言葉を繰り返し使用していた場合。「希望」という言葉が、この文章においての「重要表現」であり、「キーセンテンス」です。

キーセンテンスという言葉は聞き慣れていないと思いますので、意味を下記に載せておきます。




【キーセンテンス】

文章の読解において、重要な鍵となる文のこと。

キー=鍵 センテンス=文章




つまり、文章中から読解をするために必要な鍵を見つけ出すことが、要約をする際には必要になるということですね。重要表現の見つけ方のポイントは下記の通りです。



《重要表現を見つけるポイント》

① 筆者が繰り返し使う言葉

② 「 」に入っている言葉

③ 一般論を否定し、自分の意見を述べている部分

④ 「~ではなく、むしろ~」の「むしろ」の後の部分

⑤ 逆接の接続詞の後の部分

⑥ 断定表現の箇所




これら6つに注意して読んでいけば、重要表現を見つけることができるようになります。あくまでポイントなので、そうでない場合もありますが、これらの表現には、キーセンテンスになる可能性が非常に高いです。

また、キーセンテンスと成り得るものには、線を引きましょう。そして、線を引いたキーセンテンスを繋げて、まとまった短い文章にしていきます。






③ 簡潔な言葉でまとめる




構成を分解し、要素に意味づけをしたら、キーセンテンスを見つけます。

キーセンテンスをつなげ合わせるときは、簡潔な言葉を使用しなければなりません。なぜなら、簡潔で明確な言葉を使用しなければ、短い文章を作り上げることができないからです。簡潔な表現にするというのは、ダラダラとした言い回しではなく、抽象度の高い文章表現をするということです。

例えば、「やる気がでない人は、やる気スイッチの見つけ方が分かっていない人だ。という意見が世の中出回っている。私はこのスイッチという言い方に妙な違和感を覚えるのだ。」であれば、「やる気スイッチという言い方に違和感を覚える。」だけ記入すればOKです。これは極端な例文を用いられていますが、要するに、「やる気スイッチに違和感を覚える」という筆者の意見だけを記入すればよいです。

具体的な内容から、その成分を捨象(削る)していき、抽象化された内容に仕上げましょう。






要約をする際の注意点

 



要約をする際の注意点は下記の4つです!



① 文章の構成に注意―段落のつながりや、展開の仕方を把握する。

② キーセンテンスを探す。
―繰り返し出てくる言葉や、逆接の後の文章など、その文章の中で重要な表現を見つける。

③ 具体例は削り、意見や主張を記入する。
―具体例は削る。筆者の意見に直結してなるものに関して、抜き出していく。

④ 短い表現に変える。
―ダラダラと長い文章にはせず、短い文章に仕上げる。






まとめ


いかがでしたか?
今回は課題方小論文に必要な要素である、「要約」について解説をしていきました。私はこの「要約をする力」は、我々人間が生きるうえで、非常に重要なポジションにあると思います。

要約がしっかりとできるようになれば、あなたの理解力や思考力・表現力の向上に繋がるでしょう。文章だけではなく、日常で必要とされている力を養うことができれば、それ以上に良いことはありませんね!

常日頃から、ものごとについて、頭を整理する習慣をつけることも、良い小論文を書くということに繋がってくるはずです。日頃から、意識的に行動することをオススメします!

下記の記事では、実践的に課題文型小論文解説しております。
今回の内容を確認したら、こちらも読んでみましょう!


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