小論文はルールを間違えると大変なことになる!
ここでは、小論文のみならず文章を書く上で必要となる「文字・書体」について解説をしていきます。
超基本じゃん!
と思うかもしれませんが、意外と分かっていない人が多いです。
文字はどのような文字が良いのか。書体は何なのか。略字は使用して良いのか。現代仮名遣いはどのように使用するべきなのかなど。ある程度は分かっていても、明確には理解できていないことが多いです。
小論文入試では、こういった基礎的な内容を間違えてしまうと、内容がとんでもなく良かった場合でも、読む価値に値しないとペケされてしまいます。
分かっていたつもりで分かっていなかったでは、洒落にならないのです。
けれども安心してください。
下記の説明を明確に理解することができれば、そういったつり橋を渡らずに済みますので、確実に覚えましょう!!!
文字の書き方について
文字に関しては、とにかく丁寧に書いてください。
たまに勘違いしている人がいます。どんな勘違いかと言うと、「丁寧」と「綺麗」を一緒の内容として捉えてしまっていることです。別に文字は「下手」でも良いのです。大切なのは「丁寧」かどうかです。
私は今まで数千もの小論文を見てきました。その中には、文字は綺麗でも雑に書かれているものや、文字は下手でも丁寧に書かれているものなど人によって様々です。丸みを帯びた文字や、とても角張った文字と沢山見てきましたが、どの文字も「丁寧」に書かれている文字には敵いません。そして、丁寧に書かれている文字は一目見れば分かります。
では、丁寧な文字を書くためには、どのように書けば良いのでしょうか?
まずはマス目一杯に大きく、はっきりと文字を書くようにして下さい。文字が小さくて薄い字や、続け字などはそもそも読む気が起きません。読みたいと思わないものは、必然的に採点評価は下がりますよね。大きくはっきり書く癖をつけるようにしましょう!
また、鉛筆の濃さについてですが、消すことも考えると、BかHBが良いでしょう。消し後がしっかりと残っているような用紙も、読み手が嫌がる1つの要因です。
文字の書き方まとめ
・何よりも丁寧に!
文中の略語や略字について
略語とは
引用:コトバンク
略字とは
引用 コトバンク
略語とは、上にも書かれていますが言い換えると、「正式名称を簡単にしたもの」です。略字は「本来の漢字を簡単にしたもの」です。
入試小論文では、原則として略語と略字の使用は禁物です。SNSは「ソーシャルネットワーキングサービス」。携帯は「携帯電話」などのように、必ず正式名称を書くようにして下さい。
ただし、略語が正式名称として認められているような言葉に関しては例外です。例えば「ボールペン」が「ボール・ポイント・ペン」になるような場合です。こんなこと、一般常識では知りませんよね。5歳の少年にボールペンの呼び名を聞かれたとき、きっと皆さん「これはボールペンだよ」と答えるでしょう。略語に注意と言っても、ある程度の許容範囲がありますから、一般的な知見も利用して、判断をしていきましょう!
略字に関しては、例えば
「労働」 → 「労仂」
「第一」 → 「㐧一」
などですね。こういった書き方をする人は少ないかと思いますが、禁物ですので、書くことに慣れてしまっている人は今のうちに直すように努めましょう!!
正しい表現、漢字が書けるかどうかは、審査に大きく影響してきますから、気をつけてほしいと思います。
略語・略字まとめ
文中の誤字について
文中に誤字があった場合、論文の内容が幼稚なものになってしまいます。特に簡単な漢字や、間違いやすいと有名な語句などの場合は要注意です。それを解答した時点で「勉強不足」というよりも、「集中をしていない」という印象を採点者に与えてしまいます。
せっかく一生懸命勉強をしてきたのに、たったの一文字で落とされてしまう場合があるということです。そんなの嫌ですよね。
内容以前に、こういった細かなことに気をつけなければならないのが、小論文入試の難しさでもあります。
さらに、漢字には「ハネ」「トメ」などがあり、これができていなかったり、間違って使ってしまったりしているだけでも、誤字となります。
日頃から楷書を意識して、正しい漢字の書き方をすることが非常に大切です。
文中の誤字まとめ
書体について
小論文は楷書で記述しましょう。
楷書とは
引用:コトバンク
このように、点画をしっかりと打つ書き方を楷書と呼びます。
小論文では丸文字や、やたらと角張った文字、続け字などは幼稚な印象を与えてしまい、ふさわしくありません。点画は常に意識をしましょう!!
書体まとめ
まとめ
いかがでしたか?
今回は、小論文作成における文字の書き方と、書体についてのルールや注意点を解説しました。
上で書かれているルールは確実に頭に入れておいてください。単純な内容ですが、1つでも間違って認識していると、大変なことになってしまいます。。。
こういった文章の書き方におけるルールは他にも存在します。是非こちらの内容もご参考にして下さい。
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また、今回紹介したような小論文のルールや、何を書いて良いのか分からない人向けにおすすめの本はこちらです!できれば、小論文を書く前に読んでほしい本ですね。
次にご紹介する本は、小論文の本質を理解するのに最適な本です。「小論文はなぜ書くのか」「どんな内容が求められているのか」小論文作成に必要な知識が凝縮されていますので、是非参考にしていただきたい本です。