【小論文の極意】小論文と作文の違いとは

小論文と作文の違いはここだ!

 


ここでは、小論文と作文の違いについて解説をしていきます。

私はよく、高校生からこんなことを質問されます。

 

 
高校生A
小論文と作文では具体的にどういったことが違うのですか?
 
高校生B
作文だって自分の意見を述べているわけだから、一緒なのでは?

 

などです。確かに意見を述べるという点においては作文も同じことが言えると思います。夏休みをどのように過ごすのかというテーマがあったとしたら、「私はなるべく家の外にはでないようにする」という書き手の思いは、意見に違いありません。

しかし、小論文というのは、「論文」の縮小バージョンです。そもそも論文とは、実験や調査に基づいて、新たな発見や分析結果を報告するものです。

これまでの研究の欠陥を否定して、新しい解釈を主張する文章のことを論文と呼びます。簡単に言ってしまうと、今までの研究結果の間違いを見つけ、新しい結果を見出す文章のことを意味します。

この縮小版ということになるのだから、分量は少なかれ、確固とした理由がなければなりませんよね。先ほどの内容に理由を付け足すと、「私はなるべく家の外に出ないようにする。なぜなら、私はもともと肌が弱いので、直射日光による皮膚の炎症を避けなければならないからだ。」などになりますね。

作文と小論文の一番の違いはここです。「理由が適切かどうか」によって、「これは作文だ」という評価になるのか、はたまた「これはしっかりとした小論文だ」になるのかが分かれてきます。

これを踏まえると、「しっかりとした小論文=論理的な文章」ということになるのです。

 

では実際に、作文と小論文の例文を比較的に確認して、理解を深めていきましょう!

 

 

作文と小論文を比較してみよう

 


例文1 「SNSについてどう思うか」

 近年SNSは私達にかかせない存在となっている。友人と遊びに出かけたいときなどは、SNSに現状を投稿し、連絡が来ることを待ったり、逆に誰かが同じことをした場合、連絡をしたりする場合がある。このような行動をすることによって、不特定多数の友人の中から親密な関係だと、自他共に認めることができる。今や私達にとって、SNSは必要不可欠のコミュニケーションアイテムなのである。

 

例文2 「SNSについてどう思うか」

 SNSが世の中に及ぼす影響は様々である。コミュニケーションの幅が広がることによって、今までにはなかった交流が可能となり、新しいコミュニティが生まれる一方で、対面式のコミュニケーション機会が減ってしまうという作用も生まれる。現在国連では、SDGsが掲げられているように、環境問題や貧困問題にしても、今後の文明の発展には、世界的な協力が必要不可欠である。SNSをただの承認欲求を満たすツールとしてではなく、世界規模の繋がりを広めるツールとして捉えたとき、必要なコミュニケーションアイテムなのではないだろうか。
 

この二つの例文を読んで、どちらがより小論文に近い内容だと感じましたか?

きっと例文2の方が小論文に近いと感じたのではないでしょうか。では、なぜそのように感じたのかを知るために、両方の内容を比較して考えてみましょう!

 

結論

例文1 SNSは人間にとって必要なコミュニケーションアイテムである。
例文2 SNSは人間にとって必要なコミュニケーションアイテムである。

 

結論は両者とも変わりありませんね。とにかくSNSは今やなくてはならないものということです。では続いて理由と根拠を見ていきましょう。

 

理由

例文1 
友人と遊びにでかけるときに使えるし、友人との親密度を測ることができるから。

例文2 
メリットはコミュニケーションの幅を広げることができること。
デメリットは対面のコミュニケーション機会が減少しているということ。

     ↓↓↓

今後の世界的な文明の発展において、世界で協力する必要がある。

     ↓↓↓

SNSはそのつながりを広げるという意味で必要だ。

 

このようになりますね。
例文1は自分一人の経験であり、他者を説得できるとは限りません。

一方で例文2は、SNSの利用について、プラス面とマイナス面を述べています。ここでの意見は「必要」つまり「プラス(肯定的)」にSNSを捉えているので、マイナス面を否定することによって、適切な理由として認識されます。

例文2の考えはまだまだ抽象的で、SNSを世界的な繋がりを広げるための道具として活用推進するためには、どのような取り組みが必要かなどの案が出されていません。しかし、SNSを必要とする理由は明確に理解できると思います。それが論理的であるということです。

まとめると下のようになります。

 

作文  自分だけの体験や感想が中心になるもの。

小論文 結論と理由の繋がりが適切で、論理的であるもの。

 

 

まとめ

 


いかがでしたか?
なんども言いますが、小論文にとって大切なのは「理由が適切かどうか」です。

作文は自分の思ったことを淡々と述べることができますが、小論文ではそうはいきません。そのために、文章を書き始める前に書きたいことの構成を考えてから、実際に書き始めなければ良い文章にはなりません。

自分の書いた文章がただの「作文」にならないように、上で述べてきたことを忠実に再現してほしいと思います。

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