【小論文の極意】接続表現の実践的な解説「短文練習」

接続詞はこう使う!



今回は接続詞の使い方を実践的に解説します。
接続詞は上手く使うことができれば、絶大な効果を発揮します。しかし、間違った使い方をしてしまうと、論理がめちゃくちゃになってしまい、その後の論理展開に支障をきたしてしまいます。

ここでは、そういった接続詞を誤用しないための練習をしていきましょう!今回の記事では、短文を用いた練習です。何かメモできるものを用意して、自分の解答を書いて下さい。

では、さっそく問題を解いていきましょう!!







練習問題

 

◆次の(1)~(10)の文章を読み、最も適当なものを、後の選択肢からそれぞれ選び、記号で答えよ。

(1) 定期試験当日まで一度も勉強をしなかった。(  )クラスで1位になった。

ア だから  イ さて   ウ しかし  エ たとえば

(2) 親鳥は逃げなかった。(  )、卵を抱えていたからだ。

ア そして  イ つまり  ウ しかし  エ なぜなら

(3) この話については以上です。(  )、次の話題に入りましょう。

ア さて   イ だが   ウ また   エ すなわち

(4) 定期考査で赤点を取ってしまった。(  )、提出物も出し忘れた。

ア しかし  イ そして  ウ さらに  エ なぜなら

(5) 良いものを食べて、良い睡眠をとることは、(  )、生きる喜びだ。

つまり  イ したがって  ウ ところで  エ 例えば

(6) ○○カード、(  )、△△カードはお持ちですか?

ア では   イ 要するに  ウ あるいは  エ ただし

(7) テストに向けて猛勉強をした。(  )結果は散々であった。

ア だから  イ もしくは  ウ また  エ しかし

(8) このお店はハンバーグが美味しい。(  )、チーズinハンバーグは絶品だ。

ア 特に  イ まさに  ウ つまり  エ 例えば

(9) このお店はハンバーグが美味しい。(  )、チーズinハンバーグやおろしポン酢ハンバーグなどがある。

ア 特に  イ 例えば  ウ ところで  エ または

(10) 質問には「はい」か「いいえ」で答えなさい。(  )、わからないものには答えなくて良い。

ア なぜなら  イ また  ウ しかし  エ ただし



どうでしたか?
後半になればなるほどその難易度は上がっていきました。

合格点数は10個中7個以上です!

それ以下の場合、もう一度接続詞の重要性の記事を読み返し、再度チャレンジしましょう!



読み直そう

論理展開に欠かせない、接続表現・指示表現! ここでは、小論文を記述する上で非常に大切な役割を担う「接続表現」「指示表現」の重要性について解説を施していきます。両者の特徴は、   主張をつなげる働きを持っている ところです。文と文をつな[…]





それでは、解答に移りましょう!!!

 

解答

 

(1)  ウ (しかし)
(2)  エ (なぜなら)
(3)  ア (さて)
(4)  ウ (さらに)
(5)  ア (つまり)
(6)  ウ (あるいは)
(7)  エ (しかし)
(8)  ア (特に)
(9)  イ (例えば)
(10)  エ (ただし)


解答は以上です。
どうですか?合格点には辿り着きましたか?

文脈の前後関係をよく読みとって、正確な接続詞を見つける練習は、短文に限ります。短文で文脈を見極められないと、今後長文になったとき、大変苦労することになりますので、簡単だと思った人も、もう一度確認のため、次の解説をご覧になってください。

解説内容と思ったことに相違があった場合、長文を記述する際、間違える可能性があるので、ここでしっかりと理解していきましょう!

では、解説に移ります。






 

 

解説



解説では、一つ一つの短文の文脈の関係について迫っていきます。接続詞を補う練習は、文脈の関係が分かるようになればこっちのものです。最後まで根気強く見ていきましょう!






(1) 定期試験当日まで一度も勉強をしなかった。(  )クラスで1位になった。

ア だから  イ さて   ウ しかし  エ たとえば

解答 

解説 (  )の前後の文脈関係は、+-(プラスマイナス)の関係ですね。「試験勉強を一度もしなかった」のに対して「クラスで1位になった」というのは、明らかに原因による順当な結果ではないことがわかります。

このように、空欄を挟んで前後の文脈が逆の関係を示していた場合、「逆接」の接続詞を使います。





(2) 親鳥は逃げなかった。(  )、卵を抱えていたからだ。

ア そして  イ つまり  ウ しかし  エ なぜなら

解答 

解説 文末が「~から」という形になっていますね。ここに注目すれば簡単でした。「~から」の前には必ず理由を現す接続詞を入れなければなりません。

今回は「なぜなら」という接続詞ですね。このセットは覚えてしまいましょう!最近の高校生は、この文末表現(~からのようなもの)が苦手です。文末表現はある一定の原則があるので、これもその対象となります。ご注意を!!

また、「結果→理由」の形になっている場合も相当します。





(3) この話については以上です。(  )、次の話題に入りましょう。

ア さて   イ だが   ウ また   エ すなわち

解答 

解説 空欄を挟んだ文脈の前後関係を探っていきましょう。前では「この話は以上です」後ろでは「次の話題に入りましょう」と述べています。つまり、話題の転換をしているところですね。

話題の転換に用いる接続詞は、その名の通り「転換」の接続詞(では、さて、それでは等)です。この接続詞は基本的に「話題を変更するとき」「状況が変わるとき」などに使用される接続詞ですので、文の前後関係を見て、両者のどちらかに当てはまっていたら、「さて・では・それでは」などの接続詞を使いましょう!





(4) 定期考査で赤点を取ってしまった。(  )、提出物も出し忘れた。

ア しかし  イ そして  ウ さらに  エ なぜなら

解答 

解説 空欄を挟んだ文脈の前後関係を探ると、前には「赤点を取る」後には「提出物も忘れた」と述べられています。これは、前後でマイナスの内容ですね。「赤点をとって+提出物も忘れた」となると、最低の成績がつく可能性有りです。このように、マイナスに+してマイナスや、プラスに+してプラスなどの場合は「添加」の接続詞を使います。





(5) 良いものを食べて、良い睡眠をとることは、(  )、生きる喜びだ。

ア つまり  イ したがって  ウ ところで  エ 例えば

解答 

解説 「良いものを食べる、良い睡眠をとる」と「生きる喜びだ」がイコールの関係になっています。ということは、「生きる喜びは、良いものを食べて、良い睡眠をとることである。」と、逆にしても文章が成り立ちますよね。このように、前の文章内容を後ろで言い換える接続詞を「換言」の接続詞といいます。

だいたいが、前で難しい説明をした後に要約的な意味でこの「換言」の接続詞を使用したり、文章が抽象的過ぎて、もう少し具体的に説明をした方が良い場合に使用したりします。非常に使いやすく、小論文を書くときなどは大活躍間違いなしの接続詞ですので、しっかりと理解したいところです。





(6) ○○カード、(  )、△△カードはお持ちですか?

ア では   イ 要するに  ウ あるいは  エ ただし

解答 

解説 空欄前の文脈内容は「○○カード」後の文脈内容は「△△カード」となっています。つまり、前と後ろで比較的にとらえている文脈だとわかります。

しかし、単に比較している訳ではなく、「お持ちですか?」という質問文になっていることから、どちらかを選ばせたいという意志を感じますね。そういったときは「選択」の接続詞を使用します。「選択」の接続詞を使用することで、使用箇所の前と後ろを選択させるような文章をつくることが可能です。





(7) テストに向けて猛勉強をした。(  )結果は散々であった。

ア だから  イ もしくは  ウ また  エ しかし

解答 

解説 空欄を挟んで前の文脈内容は「テストに向けて猛勉強した」後ろの文脈は「結果は散々」です。前の文脈に対し、逆の関係を示しているのがわかりますね。順当にいったならば、「猛勉強した」→「テストで良い点数がとれた」となるはずです。ここでは普通と逆になっているため、「逆接」の接続詞を使用します。





(8) このお店はハンバーグが美味しい。(  )、チーズinハンバーグは絶品だ。

ア 特に  イ まさに  ウ つまり  エ 例えば

解答 

解説 空欄を挟んで前の文脈では「ハンバーグが美味しい」、後の文脈では「その中で絶品とされるもの」について語られています。前の抽象的な内容から一つの限定的なものを取り出す場合に使用される接続詞は「注目」の接続詞です。

最初に抽象化された内容を挙げ、その中から具体的なものを取り出し注目させるときに有効です。





(9) このお店はハンバーグが美味しい。(  )、チーズinハンバーグやおろしポン酢ハンバーグなどがある。

ア 特に  イ 例えば  ウ ところで  エ または

解答 

解説 空欄を挟んで前の内容を、後の文章が具体例を挙げて詳しく内容を取り上げています。抽象的な内容に対して、日常の身近な事柄などを例にして取りあげることで、分かりやすく説明できる場合には非常に効果的な接続詞「例示の接続詞」を使います。

また、小論文は具体例を挙げて書くことは必須のスキルです。この「例示」の接続詞を効果的に使用し、読者にとって分かりやすい文章を作成できるとポイントアップです!





(10) 質問には「はい」か「いいえ」で答えなさい。(  )、わからないものは答えなくて良い。

ア なぜなら  イ また  ウ しかし  エ ただし

解答 

解説 「答えなさい」→「答えなくて良い」というように、前の文脈に対して「補足」を入れています。そういったときに使用する接続詞は「補足」の接続詞です。

ある条件に補足を付け加える場合に使用する「ただし」ですが、少々硬い表現のため、論文などでは使いやすいですが、会話文などでは滅多に使わないため、ただしの用法が苦手な人が多いです。逆に、「ただし」の内容をきちんと抑えられていれば、周りと差をつけられます。

 

 

 

 

まとめ

 



今回は、接続詞の用法について、短文の練習問題を提示し、その解説をしました。接続詞を上手く使えるようになるためには、まず練習が必要です。特にまだまだ接続詞を上手く使えないという、初心者の方は必ずこの「短文練習」から始めた方が効果的です。

短文練習を十分に練習した後、長文にて、接続詞の練習をしていくことが最も合理的な文章作成スキルを上げる手段となりますので、沢山練習を重ねていきましょう!

また、文章力を上げるもう一つの方法として、文章検定の資格をとるという方法があります。文章検定は最近大学入試などでも評価に値するものとして、認可されており、様々な大学がその価値を認めています。
推薦入試に役立つのみならず、一般入試の小論文対策としても非常に良い勉強です。文章検定用の参考書はとても分かりやすく、なお練習問題が豊富です。私も文章検定は2級を持っていますが、この勉強のおかげで、今まで分からなかった文章作成の魅力や面白さを見出すことができました。

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