【小論文の極意】原稿用紙の使い方

 

小論文の書き方は原稿用紙の使い方から始まる!

 


ここでは、原稿用紙の使い方について解説をしていきます。原稿用紙の使い方のみに言及をした、少ない文章量のため、すぐに読み終わると思いますが、こういった書き方のような非常に基礎的な内容に関しては、小論文の評価基準に大きく反映される内容となりますので、暗記するくらいのつもりで、読んでいただけると幸いです。

「小論文の基礎が分からない」
「原稿用紙の使い方が分からない」


という方は是非ここで覚えてしまいましょう!!

 

小論文の文字数について

小論文の文字数は基本的に600~1000字程度となります。最近の大学入試では、小論文を書かせるほかに、課題文傍線部の解釈問題などを同時に課すことなどがあり、受検者の理解力を問うような問題も増えて来ました。

さて、文字数が分かったところで、「原稿用紙のどこまで書けば合格ラインなの?」という点なのですが、基本的には既定の文字数の最後の行まで書くのが理想です。

なぜ、このように文章量を指示されているのかということですが、社会に出ると「時間」という制約がどの世界にも存在します。限られた時間で、限られた内容を語らなければならないことは、実社会において当たり前のことであり、そういった力は社会において必要だからです。
もし、最後の行まで書くと、明らかに付け足したという感じを与えてしまうなと感じた場合は、必ずしも最後まで書かなければならないということではありません。9割以上、例えば1000字であれば、900文字以上書いて締めくくりましょう!

では次に原稿用紙の使い方についてです!

 

 

 

原稿用紙の使い方

 


原稿用紙には、いくつかの使用方法が存在します。
内容もそうですが、こういった最低限の内容は採点基準にも大きく反映されます。
なによりも、読み手が心地よく文章を読むことができる工夫を凝らすことは、どんな文章を書くにあたっても大切なことです。

原稿用紙の使い方については、下記の項目に沿って解説をしていきます

①題名・氏名
②書き出し
③記号
④段落
⑤会話文
⑥音便
⑦数字
⑧補足

 

以上の内容を確認していきましょう!

 

① 題名・氏名について

・題名・氏名についてですが、2020年現在、最近の小論文では、原稿用紙に直接「題名・氏名」を書かせることは少なくなってきています。もし、原稿用紙意外にこれらを書く場所が設けられていた場合、そちらに記入をし、原稿用紙には本文から記入するようにして下さい。逆に、他に設けられていなかった場合は、題名は2行目に、上から2、3マス空けて記入します。3行目に受験番号を書き、4行目に氏名を書きます。後者の例は、滅多にありませんので、基本的には、書き出しから本文を書くと覚えておいて大丈夫です!

 

② 書き出しについて

・書き出しは、氏名などを記入する欄が他にあれば、1行目に行頭を1マス空けて書き始めます。もし、そのような欄がなければ、①「題名・氏名」を書いて、6行目から行頭を1マス空けて、書き始めます。

 

③ 記号について

・句点(。)、読点(、)、かぎかっこ(「」)、二重かぎかっこ(『』)、などの記号に関しては、それぞれ1マスに書きます。
・行頭の句読点やかぎかっこについては、行の最後のマス目に行末の文字と一緒に入れます。
・「!」「?」「…」「―」「~」などの記号は基本的に使用してはいけません。
記号の使い方についてはこちらも合わせお読み下さい。

 

④ 段落について

・段落では必ず改行し、行頭を1マス空けてから書き出すようにして下さい。

 

⑤ 会話文について

・会話文については、原則として会話文の前後を改行し、かぎかっこを使います。また、会話文中の中に他の会話文などを複合させたい場合は、二重かぎかっこをしようします。

 

⑥ 音便について

促音や拗音については、マス目の右上に小さく記入します。

 

⑦ 数字について

・縦書きの場合、数字は漢数字を使用します。「一月」「三つ」などです。
・横書きの場合は、算用数字で記入します。「1月」「3つ」などです。
・固有名詞などで用いられている数字に関しては、横書きの場合でも、漢数字を使用するようにして下さい。「一条院」「二宮」などです。

 

⑧ 補足

・原稿用紙が2枚以上になる場合は、通し番号をつけるようにして下さい。基本的に、こういったケースはありませんが、学校の宿題などで提示された場合には、ただの原稿用紙を何枚か配られるだけかもしれません。そんな中で、このようなことができていると、先生は感心すること間違いないでしょう。
・要約をする場合は、マス目自体が制限時数に合わせたものであり、原稿用紙の使い方とは異なります。下記はその時の注意点です。
①書き出しは1マス空けずに書く。
②改行はしない。(会話文の場合でも)
③記号が行頭でもかまわない。
・横書きの原稿用紙の使い方について注意点です。
①アルファベットは大文字の場合1マスに1文字で、小文字の場合1マスに2文字。
②化学記号も①同様。
③算用数字は2桁以上の場合、基本的に1マスに2文字。

 

 

 

まとめ

 


いかがでしたか?
原稿用紙の使い方は、小論文を書く上で基礎中の基礎となりますが、意外と知らないことがあったりもします。このことについては、小論文界隈でいう「法律」と同じ役目を成しています。誤ってしまうと、その時点でゲーム終了です。書き方を知り、正しい使い方をマスターしましょう!

 

【紹介】
こういった文章の書き方におけるルールは他にも存在します。是非こちらの内容もご参考にして下さい。

 

 

また、今回紹介したような小論文のルールや、何を書いて良いのか分からない人向けにおすすめの本はこちらです!できれば、小論文を書く前に読んでほしい本ですね。
次にご紹介する本は、小論文の本質を理解するのに最適な本です。「小論文はなぜ書くのか」「どんな内容が求められているのか」小論文作成に必要な知識が凝縮されていますので、是非参考にしていただきたい本です。

 

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