簡単に良い文章が書けるコツを伝授します!
ここでは、分かりやすい文章を書くための秘訣を解説していきたいと思います。
今まで文章を書くのに苦労してきた人達にとっては、
「そんな簡単に良い文章を書けるわけがないだろ(怒)」
と思ってしまうかもしれませんが、実はある5つのルールを守ってもらえれば、本当に簡単に明瞭で読みやすい文章を作ることが出来ます!
逆にこのルールを知らないと、文章作成上どんなに優秀なスキルを身につけても意味を成しません。損してしまいます。今回掲げるルールを守り、適切な文章を書く練習を何度も行うこと。それによって、文章作成能力は劇的に向上します。では、実際にルールを確認していきましょう!
ルール1 誰にでも分かる文章で書く
相手に伝える文章ということを意識
そもそも、小論文を書く目的は何でしょうか?
小論文を書く練習をしていると、ついつい忘れてしまいがちなのですが、目的は一つです。
「自分の意見を相手に伝えるため」
です。まあ、更に上の発想から考えれば「相手に共感させて、行動を起こさせること」が理想ですが、その前にまずは「伝える」という意識を持たなければなりません。
曖昧な表現を使わない
誰にでも分かる文章を書くためには、曖昧な表現を使ってはいけません。
曖昧な表現をすることによって、文章にメリハリが無くなり、読んでいて非常に退屈なものとなってしまいます。そして、なによりも小論文の目的である「思いを理解してもらう」ことが出来なくなってしまいます。
意見はなるべく断定的に、はっきりと述べるようにしましょう!
抽象的な表現は避ける
多くの意味にとらえることができるような抽象的な表現は使わないようにしましょう。
抽象的な表現とは、「言葉に具体性がなく、大きな枠組みでとらえた表現」のことを意味します。
なぜ抽象的な言葉は避けるべきなのかというと、その事柄についての内容をよりリアルにイメージすることが難しくなるからです。
造語・外国語をむやみに使用しない
外国語や造語を使うことによって、文章に新鮮さが増し、読み手にとって面白いものになるとは限りません。ちなみに造語とは、新しく作り出された言葉のことです。
このような言葉を乱用してしまうと、文章が乱れると同時に、本当に伝えたいことが何なのか読み手にとって、分かりづらいものとなってしまいます。
ルール2 1文は40字目安
◆まず今から下の2つの文章を読み比べてください。
上の二つの例文を読んで、どちらが読みやすかったでしょうか?
もちろん②の例文だと思います。これら2つの例文の決定的な違いは、1文の長さにあります。つまり、長ったらしいセンテンスにしてはいけないということです。
だいたい1文ごとで30~40字前後に収めることによって、誰でも簡単に明快で論理的な文章を書くことができます。しかし、ただ30~40字程度と言われても、何に気をつければ良いか分かりませんね。。。
文字数を抑え、明快な文章にするために、下記のポイントを抑えましょう!!
〈文字数を抑えるポイント〉
②接続助詞を多用しない
(~ので、~に、~から)
③接続詞を多用しない。
(だから、また、しかも)
③修飾語を乱用しない
④同じことを連続で述べない
この4つのポイントを繰り返し実践していくことによって、より明快で分かりやすい文章を書くことができます!
ルール3 主述の関係を明確にする
主述の関係とは、「主語・述語の関係」です。「何は(が)どうする」の「何は(が)」が主語、「どうする」が述語。
例:白鳥が、広々とした青空を軽やかに飛びまわっている。
主語「白鳥が」 述語「飛びまわっている」
例文のように、主語はできれば最初に持っていきましょう。
読み手は常にどんな情報も最短で受け取りたいと思っています。その文の内容が「何についての話」なのか、早く知りたいのです。一番初めに主語を示すことによって、「何が」の部分がはっきりし、文章が明快になります。
ためしに主語が最初ではなくなったバージョンも確認してみましょう!
例:広々とした青空を軽やかに白鳥が、飛びまわっている。
どうでしょうか。何となく文に違和感を覚えませんでしたか?主語を後に持ってきただけで、分かりづらい1文になってしまいました。
ルール4 段落を効果的に分ける
小論文作成における基本的な三段構成については下記の記事をご参考にして下さい。
【2020年度】小論文はまず「構成」を理解しろ! 今回は、小論文の基本的な知識として、「構成」のお話をしていきたいと思います。 小論文作成にあたっては、この基本的な「構成」が使えるようになれば、誰でも簡単に論理的な文章を作るこ[…]
小論文を作成する際に、必要となるのが、構成能力です。
論理展開をどのように構成するかによって、その読みやすさが愕然と変わってきます。
「序論・本論・結論」と3段落構成が、小論文の基本的な構成になっています。そして、その配分は「2・6・2」が原則です。そもそも段落は何のためにあるのかというと、意味のまとまりを示し、文章内容を分かりやすくするためです。また、文章内容をよりすっきりとしたものにするためにも、1段落100字程度を心がけましょう!
ルール5 修飾語と被修飾語の関係を考える
修飾語とは、、、
「ある語句の概念を限定することや、意味をより詳しくする語」
のことです。例文を使って考えてみましょう。
例:小さくて可愛らしい犬
ここでの修飾語は「小さくて可愛らしい」で、被修飾語が「犬」です。ただの「犬」ではなく、「小さくて可愛らしい」という意味を付け加えることによって、犬に対する具体的なイメージが付きやすくなります。
読み手にどれだけ正確に伝えたいことをイメージさせるかは、相手に意見を伝えることが醍醐味である小論文にとって、非常に重要な要素となります。
ただし、修飾語を多用すれば良いというわけではありません。
適度な量と適切な表現を考え、推敲していくことによって、文章がより現実味を伴って、読み手に伝達されます。
まとめ
いかがでしたか。今回は分かりやすい文章を書くための5つのルールを解決していきました。上に書かれている内容をしっかりと理解し、実践することができれば、誰にでも分かりやすく、伝わりやすい文章を簡単に書くことができます。
①誰にでも分かる文章で書く
②1文は40字目安
③主述の関係を明確にする
④段落を効果的に分ける
⑤修飾語と被修飾語の関係を考える
以上の内容をしっかりと意識して、とにかくある題材に向かって何度も推敲を重ねて下さい。
推敲とは、その場面において、どんな言葉を使うのが最も適当なのかを何度も考えることです。小論文対策で、この推敲という作業は能力向上のためにも、必須の作業といえます。書くことが嫌いな人でも、書けるようになると思った以上に楽しいものです。
頑張っていきましょう。