緊急事態宣言!コロナによって変わる教育の在り方
私は、仕事柄基本的には、対人を要さないため、コロナウイルスに感染することはあまり考えられないのですが、今、学校現場や資格試験等を執り行っている民間事業、さらには、大学入試センターは非常に切迫した状況に陥っています.
コロナウイルス感染拡大に伴い、教育現場は大きく揺れており、東京・神奈川・埼玉・千葉などの首都圏では、3月初旬から休校措置をとっている高等学校が多いです。中でも感染が多く確認されている東京都に関しては、23区ほとんどの高校で休校措置をとっています。そんな中、教員はどのように仕事をしているのかというと、学年当番制などを採用して、1週間に1回程度の勤務を義務付け、その他の時間は在宅勤務をしているとのことです。
教員の在宅勤務というのは、基本的には教材研究になります。緊急事態宣言が発令されて、たいていの学校はこのように教員の命も考えて、教育現場としての最善の策を練っているのですが、私が聞いた情報によりますと、どうやらそうではない学校も多く存在するようです。例えば、進学校とまではいかない、準進学校などは、今までやってきたことのない、映像授業をいきなり取りいれようとして、結果的に時短勤務のはずが、残業をしてしまっています。確かに、生徒の学力向上や、これからの教育改革を考えると、先生たちは今頑張らなくてはいけない時期かもしれません。しかし、それは頑張らなくても良い、頑張りなのではないでしょうか。つまり、実践的に頑張るのは今ではないということです。
今先生たちは、生徒に「何かしてあげたい」という気持ちがあっても、それをこらえて、何もできないこの状況について深く考える時間をとることが大切です。そもそも、教育改革で求められている力の「主体性」は、こういったときに自ら考え、動くことのできる力を指します。今後ますます、先生が教えすぎない指導を要求されると考えると、今やれることは、手をかけすぎず、生徒を動かす方法です。教育が大きく変わるこの10年間のトランジションをどう見つめるのか。生徒を救うのは先生たちです。