ここでは、大学入試等で小論文試験が課されている方向けに、能力UPに即効性のある参考書を選抜して紹介していきます。
よくよく世間では、
「小論文の書き方が分からない」
「授業で小論文の書き方について説明されない」
「小論文試験は独学だと難しいのではないか」
このように考えられている方に向けて、一言申し上げますと。
独学でもGMARCH以上の大学に推薦入試で合格している人を何人も見てきている私だからこそ、これは声を大にして伝えたい。
安心してください。大学入試程度なら自力でどうにでもなります。
しかし、いくら独学で対応可能だからと言って油断は禁物です。
小論文にはその大学に受かるためのしかるべき勉強方法が存在しますので、今回は小論文試験対策のための超おススメ参考書を紹介します。これらはもちろん就職試験などにも対応しています。
それではまず、小論文の参考書選びについて、解説します。
小論文の参考書選び
まず、小論文の参考書を選ぶ際には、自分にどこまでの小論文作成スキルがあるのか知らなければなりません。
なぜなら、自分の足元を見ずに、どのレベルの参考書を買うか決めるのは困難極まりないからです。
そのため、今このサイトを見ているあなたがどのレベルに到達しているのか確かめる必要があります。
では、実際どういった点において、レベルを確かめる必要があるのか。確認していきましょう。
読解力がどこまであるのか
読解力とは、書かれていることに対し、その意味を理解する力を指します。
小論文試験では、「テーマ型小論文」「課題文型小論文」「データ分析型小論文」とだいたい3つの種類に分けられます。読解力はこれら全てに必要な力のため、確実に養わなければならない要素です。
具体的になぜ必要かということについては、こちらの記事を参考にしていただければと思います。 ↓↓↓
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論理的思考力がどこまであるのか
論理的思考力とは、物事を論理的に筋道立てて考えることのできる力です。簡単に言ってしまえば、万人が納得するように合理的に整理する力があるかどうかです。
この論理的思考力は、小論文試験において必須の力です。
かりにもしこの力がなかった場合、一生懸命書いた文章はただの感想文になってしまいます。
そもそも小論文は「論文」の短いバージョンです。論理的でなければ元も子もありません。「論理の貫通」を意識して書かなければならないのです。
作文と小論文の違いについては、こちらの記事を参考にしていただければと思います
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表現・構成力
小論文のみならず、どんな文章を書くにしろ、この力は必要になってきます。
ただし、小論文の場合、より高い意識を持って取り組まなければなりません。なぜなら、小論文はほかの文章と違って「書き手と読み手の考えを一致させなければならない」からです。
小論文において、この不一致は非常に危険です。自分の考えを相手に全く同じ形で伝えられなければ、誤解が生じてしまう。小論文作成において、実はとても大切な役割を担っている力なのです。
簡単な具体例を挙げるなら、
「彼は鳥のようにはばたいた」
という文があったとします。もちろんこの文にはレトリックが使われていますが、こういった文章も小論文では御法度です。
なぜなら、この文章は読者の想像力を問う仕組みとなっているからです。「鳥」と言われて読者が想像する「鳥類」は様々です。「鶴」「鳩」「烏」「鶏」「白鳥」など。彼がどのようにはばたいたのか、その意味を「読者に任せてしまう」ことに繋がります。
そのため、小論文では「比喩表現」をなるべく使わないようにします。
文章に一貫性を持たせる
小論文試験においては、どの大学、就職先でも字数制限があります。この字数制限の中で内容に一貫性を持たせなければなりません。
どの種類の小論文試験であれ、自分の主張を最後まで貫き通す意識を忘れずに持ちます。
もし、小論文を書いているうちに主張がズレてきてしまうようなら、きっと立証部分に問題があります。
こちらの記事では、論理の貫通を果たすために必要な知識を解説しておりますので、是非ご参考にされてください。↓↓↓
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このように、小論文を書く上で必要な力があります。
まず、自分がどの程度この力を持っているのか確かめて、レベルにあった参考書を買うことをお勧めします。
この後は自分のレベルに合わせて、どれを購入するのか検討していってください!
超おススメ参考書 5選
何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55
難易度 ★☆☆☆☆
この参考書は英語文法で言う「be動詞が分からない」という方のように、小論文において基礎基本を教えてくれる本です。受験生の悩みをQ&A方式で解説してくれるため、被所jに分かりやすく、かつ丁寧です。
また、話し言葉が使われているため、頭にも入ってきやすいという利点があります。
良い答案やダメな答案など、例文付きでまさに小論文初心者には必見の参考書です。
採点者の心をつかむ合格する小論文
難易度 ★★☆☆☆
この参考書は、ルールに則らない独特な採点者側をメインとした文章作成スキルを挙げてくれる本です。コンセプトは「採点者が読みたくなる」であり、その名の通り、採点者の視点に合わせて最適な文章の作り方を教えてくれます。ルールに則らないという所で、他の参考書とは一味違いますが、小論文で他の受験者と差別化を図りたいという方には非常におすすめの参考書です。
ゼロから1カ月で受かる小論文のルールブック
難易度 ★★☆☆☆
この参考書はその名の通り、小論文知識0の人でも大学入試に合格できてしまうほど、分かりやすく丁寧に解説された本です。私が読んでいて感じたのは、他の参考書と違って色遣いなどは少なく、シンプルでエッセイを読んでいるかのような読みやすさがあるという印象です。
「小論文とは何か」「小論文構成の仕組み」など、どの世界にも通用するオーソドックスな知識をつけたい方におススメです!
試験対応!直前でも一発合格!落とされない小論文
この参考書では、受験生によくある12のミスを紹介しています。
小論文は基本的に減点方式となっているため、ここに載っている減点ポイントを抑えることができれば、高得点に繋がること間違いなしです。
即効性に優れているため、受験期直前に読むだけでもだいぶ変わります。
意外と知らなかったミスなどに気づけるチャンスが満載です。
私自身も小論文を1000回以上書いてきましたし、山のような添削を行ってきましたが、ここに書かれていることは非常に参考になりました。
採点者側の視点を知ることのできる素晴らしい参考書です。
小論文 書き方と考え方
難易度 ★★★★★
小論文作成において、基礎基本が出来たうえで更にもう一歩上の文章を書けるようにしたいという方はこちらの参考書がおススメです!
文章作成における根本的な考え方を再定義してくれる本です。難易度は高めの設定ですが、読みづらさなどはなく、あくまで基礎基本をクリアしているという条件付けという意味で、この難易度にさせて頂きました。
著者である大堀精一氏は、教育の現場で沢山の指導を行ってきた超実力者です。私も何度か勉強会に参加しましたが、小論文のトレンド情報や、採点者がどこを見ているのかなど非常に細かな点においてご指摘があり、とてもタメになりました。
難関大学で小論文試験がある場合は、是非一度読んでいただきたい本です。
また、こちらの本は普段文章を作ることの多い社会人の方にもおすすめです!
小論文知識系でおススメの参考書
「大学入試小論文の完全ネタ本シリーズ」
小論文作成において、知識がなければ何も書くことはできません。各分野において、最低限しらなければならない知識はこの参考書を読めばだいたい分かります。
この参考書の良い所は、分野別に分かれているところと、実際の出題例や模範解答など、知識のみならず、様々な方法を使って理解することが出来る点です。
まとめ
どうでしたか?
気になる参考書はありましたか?
本当なら20冊くらい紹介がしたいのですが、あまり多くを紹介してしまうと、読者の皆様に迷いが生じてしまうと感じ、5冊に絞りました。
他のサイトでは沢山紹介しているものもありますが、あくまで実際読んでいるかは微妙なところだと思います。
今ここで私が紹介したものは、20冊読んだ中から選抜したものです。
実際に読み、教え子に伝え、より即効性があったものしか紹介していませんので、ご安心下さい。
それから、受験を制するものと制さないものの違いは圧倒的「行動力」です。
これはどの世界にも共通することですが、まずは勉強の第一歩として気になったものを購入してみましょう。
また、当サイトは小論文の極意について、今までの経験から得た情報を発信して参ります。もし、小論文スキルを上げたいと思っている方は、是非下記の記事をご参考にしてください。
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