【大学受験】「受験生必見」推薦入試の極意

推薦入試とはなんぞや?

ここでは、近年広がりを見せている大学入試の「推薦入試」に特化して、その概要とポイントを解説していきたいと思います。

そもそもなぜ推薦入試が広がりを見せているのでしょうか。

実は、これには時代背景が影響しています。

 

なぜ推薦入試の定員が増加傾向にあるのか。

 

文明はここ100年で驚くべき進化を遂げています。科学技術の発展、人口の増加等によって、人々は様々な恩恵を受けられるようになりました。

約100年前までは、一般家庭に電気も通っていなかった時代を考えると、目を見張る成長です。私達人間は、そうやって色々なことを考えて、資源を有効活用しながら、文明を発展させていきました。ただ、今までの何万年もの歴史と違い、情報の時代が到来してからは、加速度的に文明が発展しています。これは、恐ろしい進化です。そうして、人々の考え方も変えなければならない時代となりました。

これからの時代の大きな要素を考えると、まずでてくるのが「グローバルな社会」です。人種や文化に捉われないダイバーシティな世の中になるのはもう次期です。今だって、コンビニに行けば、海外の人が一生懸命日本語を使ってレジ打ちをしている姿をよく見ますし、大企業の役員が日本人でないこと等、当然のようにあります。

これは日本に海外の人が来ることだけではありません。日本人も同様で、海外に働きに出る人が増えています。

 

グローバル化についての見方は近年の小論文トレンドテーマとなっています。

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次に挙がるのは、「科学技術の発展」です。情報がこれだけ飛びまわるようになり、個人主義が確率し始め、何でもスマートな時代を作ったのは、紛れも無く科学技術が急激に発展したからです。

 

科学技術の見方についても、近年の小論文トレンドテーマとなっています。

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このような時代が到来したからこそ、私達の生き方も再定義されるようになりました。従来通りの生涯を歩むことは、もうできないのです。

 

私達は、これから先のまだ見たことのない時代に向けて、「考える力」を養っていかなければなりません。考える力にはもちろん「知識」が必要になりますが、それが全て学力に結びつくとは限りません。

「学力」とは、学問における能力のことを指します。世の中には、この学力が低くても、世界をあっと驚かせた頭のきれる人が沢山います。

考える力は「学力」では計れないのです。そのため、大学も学力一辺倒ではなく、学生の「考える力」に注目する様になりました。大学入試改革が行われているのはそのためです。

大学入試改革は、2024年度を目安に行っていくこととなっており、現在はまだ試行過程でありますが、今までの知識偏重ではなく、記述式を取り入れたり、英語を4技能にしたりと、考える力を計るための様々な取り組みが行われています。

 

推薦入試では、「人」が見られます。学力ではなく、「人」を重視した試験です。

だからこそ、近年「推薦入試」が拡大傾向にあるのです。

 

では実際に、大学入試における推薦入試の概要について解説していきたいと思います。

 

 

大学の推薦入試は2種類

それは、「指定校推薦」と「学校推薦型選抜(旧 推薦入試)」です。

私立大学では、毎年約4割はこの形態を使って入学をしています。

「指定校推薦」と「学校推薦型選抜」の違いは下記の通りです。

 

「指定校推薦」

 

指定校推薦とは、

大学から指定された特定の学校に在学する生徒を対象とした推薦です。

 

その99%に評定ラインがあり、「高校在学中の評定平均値が4.3以上でなければ推薦を認めない」のように、ある一定の基準をクリアする必要があります。

東京大学のように、指定校推薦枠を設けない国公立大学もありますが、私立大学では、ほとんどの学校で指定校推薦枠があります。もちろん、その高校の偏差値レベルによって、幅や基準は変わりますので、もし指定校推薦で大学進学したいと思っているなら、まずは進路の先生に指定校枠を確認してみるのが良いでしょう。

中学と違って、3年の1学期のみの成績で推薦がもらえるわけではありません。平均値ですから、自分が狙っている指定校推薦枠にどのくらいの平均値が必要なのか、早めに知っておくことが秘訣です。加えて、出席状況も重要になってきます。大学によっては、3年間を通じて欠席日数が10日以内など、基準が設けられています。

また、指定校推薦で受験に落ちるということはまずありません。試験内容は面接や小論文、基礎学力試験などですが、それなりに出来ていれば順当に合格できます。

しかし、稀に面接で質問に答えないことや、小論文の内容があまりにも幼稚であった場合、落ちてしまうこともあります。さらに、落ちることはなくても、その後の入学までの課題が莫大な量であったり、再度面接を課せられたりすることもあります。

だから、落ちる可能性が推薦入試の中で最も低かったとしても、しっかりと対策をすることが重要です。

 

ここだけの話、指定校推薦枠を教えてくれなかった場合、その先生だけでなく、他の進路部の先生に聞くと良いでしょう。また、知り合いに指定校推薦で受験した先輩がいれば、そこから情報を得るのも手です。だいたいは、毎年同じ大学、同じ評定値ですから、参考にできるならしちゃいましょう!

 

指定校推薦

推薦内容
・基準となる評定平均値があるかどうか。
・出席状況。

試験内容
・面接(ほぼ100%)
・小論文
・書類(調査書や志望理由書、自己PR書)
・基礎学力試験

期間
推薦枠獲得までに
7月あたりから、推薦枠獲得に向けて、担任の先生と二者面談などを行っていく。

出願
9月から2月
(だいたいは9月~12月で、2月まで行っているところは、定員割れが予想されている大学等)

試験
11月~2月
(出願期間同様、試験日が2月になるのは、定員割れ等が予想される大学で2次募集をかける必要がある大学等)

合格率
99%

「学校推薦型選抜」

学校推薦型選抜とは、


学校長から学業や部活動の成績などの評価を受け、推薦してもらうものです。
 

これも指定校推薦同様、出願条件が必ず存在し、大学の偏差値レベルが上がれば上がるほど、厳しいものとなっています。

具体的には、「入学への強い意志」のみが出願条件になっている場合もあれば、高校在学中の平均評定値4.0以上など、厳しい基準が設けられている大学もあります。また、国際関係の学部であれば、「英語検定2級以上」などが条件となっているなど、学部によっても異なります。

学校推薦型選抜の多くに、面接試験・小論文試験・基礎学力試験等が課されており、その全てを総合的に評価し、合否を判定しています。

近年よく見る傾向として、面接試験の中に「口頭試問」を含めるタイプが増えてきています。

 

ここだけの話ですが、学校推薦型選抜を受けるなら、その前に「総合型選抜」も検討してみるべきです。2回受けることができますし、入学の意志も強く伝えることができます。これを安易な考え方として否定してくる先生方もいると思いますが、実際に2回受けたことが理由で両方の試験に落ちるという事例はありません。

 

 

学校推薦型選抜

推薦獲得までに
9月あたりから、校長推薦獲得に向けて、担任の先生と二者面談などを行っていく。

出願
10月~12月

試験
11月~1月

合格率
50%程度

まとめ

いかがでしたか?

大学入試における推薦制度にはこのような種類があります。

近年では、この推薦入試の定員が増加傾向にありますから、是非一般受験のみではなく、こちらにも目を向けて、合格への対策を行っていきましょう!

 

推薦入試におけるテクニックや極意は次の記事でお伝えできればと思います!

 

 

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