グローバル化は格差社会の源泉!!
ここでは、近年トレンドとなるであろう小論文テーマを解説してゆきたいと思います。
小論文は、「オリジナリティ」と「非現実性」が混同しないように気を付けなければなりません。オリジナリティと聞くと、固定概念を排除し、新しい画期的な提案をしなければならないと意気込んでしまいそうですが、実は、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。
日常に潜んでいる小さな問題点に気づいて、固定概念に縛られない自分なりの考えを主張することができれば問題ありません。
もしこれが、大学院試験だった場合、より高度な思考で専門的な考えが必要となりますが、入社試験や大学入試ではそこまでのクオリティを求められていないので、最低限の知見から生み出された、個人の発想を適切に表現することができれば大丈夫です。
ただ、その考えを生み出すのにも、最低限の社会的知識がなければなりません。そもそも、何の知識・知見もなしに小論文を書こうというのは、あまりにも浅はかです。
大学であれば自分が入りたい学部、入社試験であれば、その企業が社会的にどのような観点から貢献しているのかということを考えて、然るべきテーマの知見を養っていく必要があります。
今回は、2022年度小論文テーマとして必須の知識である「グローバル化」について、個人的な見解をご説明していきたいと思います。
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グローバル化とは?
〇グローバル化についての知識は、小論文作成上必須といっても良い程です。特に国際関係の学部・入社希望の方は、必ず把握しておきましょう!
さて、そもそもグローバル化とは何なのでしょうか。下記にその辞書的な意味を記します。
辞書的な意味としてはこのように扱われますが、皆さんはその一歩上の発想でこの言葉の意味を読み取りましょう。
私が考えるグローバル化とは…
つまり、グローバル化していくというのは、世界が繋がるという大前提の上で、競争原理が生まれるという認識です。
競争原理が生まれる理由については「グローバル化のデメリット」で説明をします。
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グローバル化の背景
〇グローバル化の背景は主に、
「技術革新」
「各国資本主義の自由化」
「貿易の自由化」
「アジア諸国の経済成長」、、、等
が挙がります。
要するに、世界中で「人、情報、金、もの」の交流が活発化し、国際的に関わりを持たずにはいられなくなったということです。国と国で連携を取らなければ、経済的に不利益を被ってしまうということになります。
特に「技術革新」による影響は大きく、グローバル化する前までは、民間人には手に及ばなかった情報なども、今では簡単に手に入れることができます。
テレビでの情報収集はするのかな?
また、商売においても、海外のものを安く仕入れて、日本で売るという手法は、現在誰でも出来ます。
私は、つい先日オーストラリアに行ってきましたが、そこでの交流も携帯電話を使ったものでした。連絡先を交換し、今は直でそこの人達と情報を交換し合っています。更に、実際に出向かなくても、この様に海外の人との情報交換はネットで簡単に出来てしまいます。
情報過多な時代だからこそ便利な面もあれば、メディアリテラシーが十分に備わっていないと、間違った道に進んでしまうかもしれませんね。。。
現行の学校教育では、そこまでメディアリテラシーを学ぶ機会がないので、今後高校生なんかは、SNSによる犯罪に巻き込まれたり、逆に知らぬうちに犯罪を起こしてしまったりする危険性をはらんでいるように感じます。
今後の日本における教育課題は、正しく情報を選別する能力だと、痛感している今日この頃。。。
グローバル化のメリット
グローバル化することによって生まれるメリットは沢山ありますが、今回はあまり多く紹介しません。なぜなら、この記事は「小論文作成のために知っておきたい最低限必要な知識」をご紹介するものだからです。
あまり多くのメリットを知っていても、小論文を作成する上で迷いが生じてしまうかもしれませんし、今からご紹介する内容を知っておけば、小論文対策として十分なはずです。
小論文試験では、「グローバル化について否定的」、または「現状日本がどこまでグローバル化しているか」という内容が大半です。メリットを知るより、デメリットを知ることのほうが求められるし、メリットはご自身もおおまかに理解が出来ているかと思います。
しかし、「便利になるから」等の知識だけでは、小論文として「グローバル化」を語ることが出来ないので、簡単にメリットを記します。
商圏範囲の拡大
・これはビジネスにおいての話ですが、グローバル化することによって、圧倒的に客体の母数が増えます。そりゃそうですよね。商品は同じでも、それを向ける相手が「日本」か「世界」かなのですから。その分利益もでるし、それが一度成功してしまえば、日本の商品というラベルが確率します。
世界に向けた優秀な広告を作れば、一攫千金も夢ではなくなりました。
付録
外国籍の方が働きたいと思える国つくり
シニフィアン株式会社共同代表の村上 誠典さんは、『サステナブル資本主義 5%の「考える消費」が社会を変える』を著しています。
外国籍の方が働きやすい日本とはどのようなものでしょうか。現在SDGsが世界中で謳われているように、サステナブルな社会はより現実味を帯びて、我々消費者に降りかかっている課題と言えます。
そして、これは日本人だけが意識することではなく、地球規模で取り組むべき大きな課題です。
その中で、村上さんは、持続可能な社会について言及しています。よりサステナブルな社会を実現するためには、どのような考え方でいるべきなのか、本書ではそれを『考える消費』と呼び、『投資家マインド』で消費を考えるべきだと述べております。
また、外国籍の方が働きたいと思える国をつくっていくためには、
引用 : 『サステナブル資本主義 5%の「考える消費」が社会を変える』
著者 : 村上 誠典
と、外国籍労働者の捉え方について、現行の資本主義的な考え方への危機感とともに、未来志向でポジティブな意見を述べられております。
現行の社会について、どのような考え方でいるべきなのか。知見を養うためにも、おススメの一冊です。持続可能な経済活動は、間違いなく成長します。
生産コストの削減が可能
・生産するために最適な場所と人材を幅広く選択できます。それによって、生産のコストを大幅に削減させ、質の向上、さらには、世界単位における貧困層の救出までも可能になると考えられます。
より少ない投入から、大きな産出を生み出すことで、生産性の向上に繋がります。また、生産性は、土地柄や工作環境等に大きく依存する部分があります。そのため、グローバルな世界が展開されることにより、様々な地域の特性を生かした産出を、世界規模の知見で生み出すことができるのです。
近年この「生産性」という言葉、よく耳にするようになりました。日本の少子高齢化における労働人口の著しい低下を危惧して、メディアなどで取り上げられるようになったからですね。
一時代前の、「長時間労働の美」みたいな価値観が、徐々に希薄化しているように思います。
技術の進化
・グローバル化は、「技術革新」からきていると上記でも述べましたが、今後は更に技術の進化が見込まれます。
ある学者はこのように述べました。「世界中の全ての人間の思考を集約することができれば、1秒で100年先の技術に辿り着く」と。すでに、先進国などでは、日本以上に技術が発展しているところも多いです。通信技術などが更に発展し、今よりもっと高度に情報交換ができるようになったとしたら、技術はもちろん、文化の発展まで成し得ます。(文化の発展を技術の進化と関連させるのは、私は個人的に賛成しかねますが。これは置いときましょう。。。)
また、この「技術革新」は労働環境にも大きく影響します。それも、現在当たり前のようにある仕事がなくなったり、逆に新しい仕事が生まれたりします。
経済問題の解決
・グローバル化により、一国で抱えていた問題を国際的な問題として取り上げてくれます。つまり、協力してその問題を解決してくれるということです。
また、現在は先進国を中心に「SDGs(持続可能な開発目標)」の取り組みが顕著に見られます。より持続可能性に満ちた社会づくりをするための協力体制は、グローバル化によって、より強固なものへと展開を迎えています。
そもそも、先進国が中心となって行っているこの取り組みは、2015年に掲げられたものです。さらに言うと、その約25年前には、国連ミレニアムサミットにおいて、国際開発目標を統合して作られた「MDGs(ミレニアム開発目標)」があります。
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
引用 : 外務省
SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省 (mofa.go.jp)
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グローバル化のデメリット
グローバル化による最大のデメリットは「格差(社会)」の拡大です。
格差社会とは何でしょうか?
辞書的な意味ではこのようになっていますが、もっと簡単に言ってしまうと、充実した環境にいるかそうでないかということです。そして、その中でも今日よく使われる格差が、給料における格差と、教育における格差でしょう。
教育については、こちらの記事に詳しく載せておりますので、是非ご覧になってください♪
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日本の教育の在り方を理解する ここでは、小論文トレンドテーマである現代社会の「日本教育問題」について解説をしていきます。教育を取り巻く環境は、時代を重ねる度に変化していきます。現代は価値観の多様化によって、社会のルールやマナ[…]
日本教育の今後の課題について解説!(①②③のみ) ここでは、前回の記事「日本教育の問題」に続く解説になります。まだ、前回の記事をお読みになっていなかったら、下記のリンクボタンから記事に移り、一度ご確認頂きたく思います[…]
グローバル化が生み出す根本問題として「格差(社会)」が挙げられます。なぜグローバル化が格差の源泉になるのかというと、社会が国際的になることによって、そこに居場所を見つけられる人とそうでない人が分断されるからです。
そして、格差の拡大は貧困層の増大にもつながります。
具体的な格差の例を下記に示します。
2 医療格差
3 地域格差
4 世代間格差
5 AIによる格差
などが挙がります。
グローバル社会はやがて競争社会を生み、激化の末にいつしか格差社会になります。ちなみに「格差社会」は2006年の流行語大賞です。
グローバル化が始まった時期
ここでいったん、現在に至るまでの大まかな歴史的背景と、各時代における特徴を踏まえながら、グローバル化が本格的に始まった時期を見定めていきましょう♪
そもそも、グローバル化が始まった時期は「昭和」と「平成」の分岐点であると考えられています。
平成の始まりは1989年ですが、その始まりを実感するようになったのは、東京オリンピックや新幹線開通など、活気に満ち溢れていたバブル期の崩壊を迎えてからでしょう。高度経済成長から安定成長のバブルが崩壊し、長い不況の入り口に入ったところで、私達日本人は、初めて平成を実感したように思います。(バブルの崩壊は、大手金融機関の破綻や不良債権拡大等によるもの)
昭和は、第二次世界大戦を始めとし、その敗戦による過酷すぎる復興作業もあって、激動の時代と言われています。
平成は1990年代半ばから平成31年までです。バブル崩壊は1991年とされていますが、その余波が1990年代半ばまで続いたため、当時の人達が実感的に「平成」を感じたのは、「1990年代半ばから」となります。
上記で述べたとおり、この2つの時代を分かつ時点がグローバル化の始まりと重なります。
↓
グローバル社会
↓
平成時代
↓
競争社会
↓
格差社会
「昭和モデル」から「平成モデル」への転換を考えるためのデータを挙げます。以下は厚労省「国民生活基礎調査」によるデータです。
≪ 1992年≫
大変苦しい9%、やや苦しい25.2%、普通57.3%、ややゆとりがある7.7%、大変ゆとりがある0.8%
≪2010年≫
大変苦しい27.1%、やや苦しい32.3%、普通35.8%、ややゆとりがある4.1%、ゆとりがある0.7%
このように、1992年から2010年にかけて大幅に満足度が下がっています。
また、日本の平均年収も、1992年から2010年にかけて大幅に下がっています。
ただでさえ不況の中、グローバル化が加わって、競争社会が誕生し、人々は不安と不満に駆られていたことが予想できますね。
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一億総中流から格差社会へ
時代の流れと、グローバル化の繋がりが分かれば、より具体的にグローバル化のデメリットも理解できるはずです。下記に格差発生までの流れを記します。
(これが先ほどの会話にあった、総中流的な意識です。日本人特有と言われていますが、それぞれがことの深刻さに気付かず、自分は『普通』だと思うような感覚です。)
昭和において人生の道しるべだった、「終身雇用・年功賃金」も、グローバル化による競争原理が働き、「成果主義・能力主義」へと変わっていきます。
今までは、生まれてから親に育てられ、学校に入学し、そこで勤勉したものがさらに次のステージへと進学していきます。そして、そこから得られた知見を利用して、就職先を見つけ、そこで定年になるまで勤め続けます。その中で結婚し、子宝に恵まれ、家を建て、安定した暮らしを送り、老後を迎え死に至るというのが昭和モデルとして、人生の道しるべだったように思います。
しかし、昨今の日本社会は大きく変容しています。
競争原理は日に日に激化しており、外国籍労働者も著しく増えています。また、業務の効率化が図られ、今までは人間の手で行っていたものが、機械やAIによって代替されるようにもなりました。
このような社会だからこそ、働ける人・働けない人の分断が生まれ、大きな格差を生む結果となるのです。
グローバル化についてのおススメ本!
これを読んでおけば、グローバル化の知見が深まります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、近年小論文のトレンドテーマとなっている『グローバル化』について、考え方をお伝えしました。
グローバル化は、良くも悪くも、途絶えることはありません。どのようなメリットがあり、デメリットがあるのかを知っておくことは、今後の暮らしに役立つはずです。
もちろん、メリットは沢山あります。商圏拡大もそうですし、情報量も圧倒的に多くなりますよね。その情報のおかげで、今までは為せなかった偉大なことに挑戦することもできますし、宇宙の研究だって凄い進んでいます。
しかし、現実問題としてデメリットがあることも確かです。グローバル化は日本の格差社会に追い打ちをかけます。
そして、この格差社会は負の連鎖を作り出し、低所得者達をいつまでも苦しめる結果となります。
これは、良い教育を受けられた人(高額な教育)と良い教育を受けられなかった人(低額な教育)の差で、やはり、統計的なデータによると、良い教育を受けられなかった人は、低所得者になりやすいらしいです。
また、そういった人達の子供達は、なお良い教育を受けることができません。世代に渡って、このような連鎖が起こるのです。これは日本にとって、現在大きな問題の1つです。(大学入試では、このような負のスパイラルについて、その解消方法を問われる場合があります)
もちろんメリットもあるので、批判的な視点だけを持っていてはダメです。むしろ、様々な視点から「グローバル化」を見つめて欲しいと思います。
今後、AIの台等などによって、格差社会は益々大きなものとなっていくでしょう。私たち個人が、スキルを上げていかなければなりません。
このように、小論文を書くためには、最低限の社会的時事問題を理解しておく必要があります。以下は、毎年500名以上の添削活動をしている私がおススメする、小論文を書くために必要な知識を養うことができる参考書です。
小論文テーマ理解に便利な参考書
難易度 ★★★☆☆
小論文作成において、知識がなければ何も書くことはできません。各分野において、最低限しらなければならない知識は、この参考書を読めば概ね分かります。
この参考書の良い所は、分野別に分かれているところと、実際の出題例や模範解答など、知識のみならず、実践的な思考能力も養うことができる点です。
小論文試験におけるおススメの参考書は、こちらの記事にまとめております。是非ご覧いただき、練習頑張ってください!!
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