【小論文の極意】テーマ型小論文の実践的な解説

テーマ型小論文を完全攻略!

 
春也
こんにちは!春也です。

 

ここでは、テーマ方小論文を実践的に解説していきます!

テーマ型の小論文とは、「幸せについて」「学ぶことの意義」「公共のマナーについて」など、簡潔されたテーマに沿って、自分の意見を述べるパターンです。

小論文の種類は下記のリンク先で詳しく説明されています。

 

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高校生 りか
テーマ型小論文って、どういった書き方をすれば良いのですか?
 
 
春也
うん。基本的には、そのテーマに沿った内容を論理的に述べていくことが大切かな。各大学や企業において、課された質問に適切に答える必要があるよ。
 
高校生 りか
そうなんですね…。ということは、テーマに沿った内容にしなければいけないということですか?
 
 
春也
テーマに沿って述べていくことはもちろん、それを客観的な事実に基づいて、論理的に表現しなければならないんだよ。
 
高校生 りか
うーん…。何だか難しそう…。
 
 
春也
確かに、堅苦しいイメージかもしれないけど、今回の内容を理解できれば、誰でも必ずテーマ型小論文に対応できるようになるから、諦めずに頑張りましょう!
 
高校生 りか
はい…。頑張ります…。

 

 

つまり

テーマに合わせて自分の意見を論理的に述べていくのが、テーマ型小論文の最大の特徴です。それでは早速例文を使用して、テーマ型小論文の実践的解説を行っていきます!本記事では、「序論→本論→結論」という流れで解説をしていきます。

 

 


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なぜ参考書が必要なのか

・小論文では、価値観は本より、思考力・判断力が非常に問われます。そのため、ある一定の訓練をしなければ、短くて質の高い文章を書くことは困難でしょう。私が教えていた生徒さんにも、完全独学で自分の書きたいように小論文を書いていた方がいましたが、初めてその方の文章を見た時の驚愕具合は、今でも鮮明に覚えています。そこには、メリハリのない文章と、自伝的な感想しか述べられていなかったのです。きっと、「小論文」がどういったものなのか知らずに、ひたすら書いて練習に励んだのだと思いますが、あまりにも非効率で時間がもったいなかったなぁと、つい憐れんでしまいました。しかし、その後の指導によって、脈々と実力を付けていき、最終的には大学のAO入試で合格を勝ちとることができました。
 「ものはやりよう。」これは、よく言えたものです。ただし、「小論文」を独学で学び、大学入試・企業採用試験で合格を勝ち取った方も沢山います。本サイトでも、独学での学びを勧めているくらいですから、自力で良質な文章を書くことは必ずできるようになります。ここでの「やりよう」とは、小論文を独学で学んでいくための「やり方」に言及しています。何も他者からの意見を得ずに、自力でやるのにはあまりにも遠回りです。
 だからこそ、参考書を使用して、考え方・価値観・思考力・表現力を磨き、ルールを理解する必要があるのです。

 

 

 

難易度 ★☆☆☆☆

この参考書は英語文法で言う「be動詞が分からない」という方のように、小論文において基礎基本を教えてくれる本です。受験生の悩みをQ&A方式で解説してくれるため、被所jに分かりやすく、かつ丁寧です。

また、話し言葉が使われているため、頭にも入ってきやすいという利点があります。

良い答案やダメな答案など、例文付きでまさに小論文初心者には必見の参考書です。

 

 

 

序論の実践解説

論題:「紙の本を読むことについて」

《序論》

 現在、本は様々な方法により読むことができる。電子書籍もその一例だ。携帯電話やパソコンを使用すれば、わざわざ紙の本を持たずして、簡単にお目当ての本の内容を確認することが可能だ。更に、その機能は脈々と進化しており、ページをめくると音が鳴ったり、画面上でたわんだりする。このように紙の本を疑似体験できるようになっているのだ。では、近い将来紙の本は必要なくなるのであろうか。私はそうは思わない。

 

テーマ型の小論文では、必ず始めに「事実」を記入しましょう。例文においての事実は下記の部分です。

 

事実現在、本は様々な方法により読むことができる。」

 

始めに書く事実は簡潔なものにし、それに肉付けをしていくイメージですね。肉付け部分は下記の部分です。

 

肉付「電子書籍もその一例だ。携帯電話やパソコンを使用すれば、わざわざ紙の本を持たずして、簡単にお目当ての本の内容を確認することが可能だ。更に、その機能は脈々と進化しており、ページをめくると音が鳴ったり、画面上でたわんだりする。このように紙の本を疑似体験できるようになっているのだ。」

 

肉付けは具体的な例を挙げればOKです!
だいたい序論は800文字の場合、130~230文字が目安です。例文は193文字ですね。

 

「序論(2) 本論(6) 結論(2)」

「序論(2) 本論(7) 結論(1)」

「序論(3) 本論(5) 結論(2)」

※(内は割合)

 

これくらいの割合が読み手を理解させるにもってこいの構造です。

「事実」を書いたら次に「問題提起」です。例文の「問題提起」は下記の内容です。

 

問題提起「近い将来紙の本は必要なくなるのであろうか。」

 

対立軸とは、「対立する議論」のことです。ここでは、「本を読むことが必要」「本を読むことが必要でない」という対立関係を生み出すことができます。

問題提起は語りかける内容のため、読み手が自然と文章に入り込み、なおかつ「問い」から「答え」に向かっていく展開を明確にしてくれます。

「問題提起」における対立軸の見出し方は、こちらの記事に詳しく載っています。是非合わせてご覧ください!

 

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「問題提起」が書き終わったら次は「意見」です。(今回は双括型でいきます)例文の「意見」は下記の内容です。

 

意見「私はそうは思わない。」

 

これに関しては見てすぐに分かったと思います。問題提起にある「必要なくなるのか」という「問い」に対して「そうは思わない」、つまり「必要である」という「答え」を生み出していますね。これが「意見」です。

ここでのポイントは、なるべく本論で立ち止まらないような意見を書くことです。私の場合「本は必要でない」という意見に対して「必要だ」と答えるほうがより根拠立てて説明できると思ったため、こちらの意見にしました。

自分の意見を曲げないという頑固さは小論文作成において致命的な問題になりますので、ご注意を。。。

 

序論まとめ 

 
事実
 

「現在、本は様々な方法により読むことができる。」

肉付
 

「電子書籍もその一例だ。携帯電話やパソコンを使用すれば、わざわざ紙の本を持たずして、簡単にお目当ての本の内容を確認することが可能だ。更に、その機能は脈々と進化しており、ページをめくると音が鳴ったり、画面上でたわんだりする。このように紙の本を疑似体験できるようになっているのだ。」

問題提起


「近い将来紙の本は必要なくなるのであろうか。」

意見


「私はそうは思わない。」
 
 

 

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難易度 ★★☆☆☆

この参考書は、ルールに則らない独特な採点者側をメインとした文章作成スキルを挙げてくれる本です。コンセプトは「採点者が読みたくなる」であり、その名の通り、採点者の視点に合わせて最適な文章の作り方を教えてくれます。ルールに則らないという所で、他の参考書とは一味違いますが、小論文で他の受験者と差別化を図りたいという方には非常におすすめの参考書です。

 
 
 
 

本論の実践解説

論題:「紙の本を読むことについて」

《本論》

 たしかに、電子媒体を使用して本を読むことは便利であり、内容だけを知りたければ、非常に効率的な手段である。しかし、電子書籍による読書は、本来の読書にあったかっこたる基盤をぬきにしている。紙の読書は、紙独特の手触りによって始めて、いったい自分が本の世界におけるどこに位置しているのかを、体感的に理解することができる。これは、読書をすることにおいて、必要な作業であり、最たる魅力だ。

 例えば、推理小説やノンフィクション小説において、ある一定量本を読んできた人物なら、「ここでの推理は、かませ犬役によるフェイクだな」とか、「この人物はそろそろテーマの本質を述べる頃だな」というように、ある程度推論することができるだろう。手触りから得られる感覚的な知見は、このように作者の手口を読むことや、本質理解において、非常に重要な役割を果たす。

 一方で、内容だけ確認をできればそれでよいという意見もあるだろう。最近では、何もかもデジタル化しているため、内容だけであれば、十分に把握することができる。しかし、紙の本を読むことは、決して内容理解に限定されるものではない。なぜなら、紙の本を通すことで、第三者的な視点から、俯瞰的に自分を見ることに繋がるからだ。これは、自分が今世界のどこに位置し、何に向かっているのかを理解する大切な見方であり、人間として生きるために必要な能力とも言える。

 

簡単に本論と言っても、そこに書かなければならない要素はある程度決まっています。

 

 

本論部分で書かなければならない5つの内容

 

① 一般論への共感(たしかに~)
② 一般論の否定(しかし~)
③ 否定した内容を肉付けする(たとえば・実際に)
④ 自分の意見に対する反論(一方で~)
⑤ 反論を否定(しかし~)
 
 

このように、本論という一括りの内容の中からさらに記述要素を導きます。

① 一般論への共感部分は、下記の内容です。

 

 

一般論への共感

 
「たしかに、電子媒体を使用して本を読むことは便利であり、内容だけを知りたければ、非常に効率的な手段である。」

 

「たしかに」という言葉を使って、電子書籍のメリットや必要性を述べます。この「たしかに」という言葉は非常に便利なので覚えておきましょう!
② 一般論の否定の部分は、下記の内容です。

 

一般論の否定

 

「しかし、電子書籍による読書は、本来の読書にあったかっこたる基盤をぬきにしている。」

 

ここでは、一般論に欠けている内容をもって否定をします。ポイントはこのあとの肉付けがしやすい内容をもってくることです。

今回は基盤ということで、根本が違うという話に持っていきましたが、もちろん他の内容でも構いません。自分が書きやすければ、何でも大丈夫です。(※論理的であることが前提である)

なぜ一般論を持ってくるのかというと、「文章をより客観的なものにするため」です。そもそも意見には必ず反論があります。全員が全員同じ意見であれば、意見を主張する必要もなくなりますもんね。反論をもってくることによって、自己主張の激しい無遠慮な文章ではなくなり、読み手は、「なるほど、一般的な見解も踏まえて書いているんだな」という考えに至ります。これは、読み手の文章における信頼度を高める効果を持ちます。

③ 否定した内容を肉付けする部分は、下記の内容です。

 

否定した内容の肉付け

 

たしかに、電子媒体を使用して本を読むことは便利であり、内容だけを知りたければ、非常に効率的な手段である。しかし、電子書籍による読書は、本来の読書にあったかっこたる基盤をぬきにしている。紙の読書は、紙独特の手触りによって始めて、いったい自分が本の世界におけるどこに位置しているのかを、体感的に理解することができる。これは、読書をすることにおいて、必要な作業であり、最たる魅力だ。

 例えば、推理小説やノンフィクション小説において、ある一定量本を読んできた人物なら、「ここでの推理は、かませ犬役によるフェイクだな」とか、「この人物はそろそろテーマの本質を述べる頃だな」というように、ある程度推論することができるだろう。手触りから得られる感覚的な知見は、このように作者の手口を読むことや、本質理解において、非常に重要な役割を果たす。」

 

ここは簡単です。一般論を否定した自分の意見に説得力を持たせるための文章を書けば良いのです。資料やデータなど、具体的な例を出して、自分の意見の性格を強化していきましょう。

また、資料やデータなどが検討つかなければ、「自分の具体的な体験談」でも構いません。とにかく意見強化のための肉付けを徹底することが大切です。

※ここで必要になるのが、ある程度の「社会的知識」です。こちらのブログでは小論文テーマと成りうる社会的な事実に対する解説をしておりますので、宜しければこのページ末尾にありますリンクボタンからご覧下さい。

④ 自分の意見に対する反論の部分は下記の内容です。

 

自分の意見対する反論

 

「一方で、内容だけ確認をできればそれでよいという意見もあるだろう。最近では、何もかもデジタル化しているため、内容だけであれば、十分に把握することができる。」

 

このように、自分が肉付けしてきた内容に対しての反論を述べます。これは何度も言っているように、「客観性」を帯びた文章にするために記入します。ディベートと同じ要領です。ディベートにおいても、対立した主張をぶつける際に、幾度も意見を交換をします。①肯定側立論→②肯定側立論に対する質疑→③否定側立論→④否定側立論に対する質疑、そして、反駁に移り、最後には最終弁論があります。何度も意見を交えることで、客観性は必然的に帯びていくものなのです。

小論文試験において、鋭い意見提示をする際には、この「ディベート」における考え方が功を奏します。是非、こちらの記事も合わせてご覧ください♪

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⑤ 反論を否定の部分は下記の内容です。

 

 

反論の否定

 

「しかし紙の本を読むことは、決して内容理解に限定されるものではない。なぜなら、紙の本を通すことで、第三者的な視点から、俯瞰的に自分を見ることに繋がるからだ。これは、自分が今世界のどこに位置し、何に向かっているのかを理解する大切な見方であり、人間として生きるために必要な能力とも言える。」

 

反論を覆すことで、「客観性」+「真実性」も向上します。
誰だってそうですよね。独りよがりで職場のことについてあれこれと口をだす人間と、周りの意見に賛同しながらもそれを覆し、自分の意見を主張していく人間だと、後者の方が圧倒的に指示されます。

二度の反論をも否定する理由は、一般論に追い討ちをかけ、自分の意見を正しいと主張するためです。「二度も書く必要ある?」「一度でよくないか?」という意見もあるかと思いますが、二度だから確実に一般論をしとめることができるのです。

そりゃそうですよね、1回否定してその後肉付けまでしているのですから、その肉付けに誤りがある可能性だってあります。そこをつかれたとき、今までの説明が全て無駄になってしまいます。読み手に反論させる前に、自分からその反論を作り出し論破しましょう!

 


 

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難易度 ★★★☆☆

この参考書では、受験生によくある12のミスを紹介しています。

小論文は基本的に減点方式となっているため、ここに載っている減点ポイントを抑えることができれば、高得点に繋がること間違いなしです。

即効性に優れているため、受験期直前に読むだけでもだいぶ変わります。

意外と知らなかったミスなどに気づけるチャンスが満載です。

私自身も小論文を1000回以上書いてきましたし、山のような添削を行ってきましたが、ここに書かれていることは非常に参考になりました。

採点者側の視点を知ることのできる素晴らしい参考書です。

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難易度 ★★★☆☆

小論文作成において、基礎基本が出来たうえで更にもう一歩上の文章を書けるようにしたいという方はこちらの参考書がおススメです!

文章作成における根本的な考え方を再定義してくれる本です。難易度は多少高めの設定ですが、読みづらさなどはなく、あくまで基礎基本をクリアしているという条件付けという意味で、この難易度にさせて頂きました。

 

 

 
春也
著者である大堀精一氏は、教育の現場で沢山の指導を行ってきた超実力者です。私も何度か勉強会に参加しましたが、小論文のトレンド情報や、採点者がどこを見ているのかなど非常に細かな点においてご指摘があり、とてもタメになりました。

 

 

難関大学で小論文試験がある場合は、是非一度読んでいただきたい本です。

また、こちらの本は普段文章を作ることの多い社会人の方にもおすすめです!

 

 

こちらに、小論文のおススメ参考書をまとめております。是非、ご覧になってください!

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結論の実践解説

論題:「紙の本を読むことについて」

《結論》

 このような理由から紙の読書は必要である。電子書籍では養うことの出来ない、客観的に自分をみる能力は、紙の書籍を読むことによって、涵養的に養える。本を俯瞰的に読むことは、幾時代も人間であり続けるために必要なスキルなのだ。

 

結論は今までのまとめを書きます。「おさらい」のイメージです。今回は双括型のため、最初と最後に意見をもってきましたが、頭括型の場合は、ここで意見を述べる必要はありません。

たまに文章を長引かせようとして、ダラダラとした結論を書く方がいますが、それは間違いです。結論はあくまで簡潔・明確に、主張がぶれないよう注意をはらって記入しましょう。

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最後に例文を全て結び付けた状態でお見せしますね。

 

例文

論題:「紙の本を読むことについて」

 

序論 
 現在、本は様々な方法により読むことができる。電子書籍もその一例だ。携帯電話やパソコンを使用すれば、わざわざ紙の本を持たずして、簡単にお目当ての本の内容を確認することが可能だ。更に、その機能は脈々と進化しており、ページをめくると音が鳴ったり、画面上でたわんだりする。このように紙の本を疑似体験できるようになっているのだ。では、近い将来紙の本は必要なくなるのであろうか。私はそうは思わない。

本論
 たしかに、電子媒体を使用して本を読むことは便利であり、内容だけを知りたければ、非常に効率的な手段である。しかし、電子書籍による読書は、本来の読書にあったかっこたる基盤をぬきにしている。紙の読書は、紙独特の手触りによって始めて、いったい自分が本の世界におけるどこに位置しているのかを、体感的に理解することができる。これは、読書をすることにおいて、必要な作業であり、最たる魅力だ。

 例えば、推理小説やノンフィクション小説において、ある一定量本を読んできた人物なら、「ここでの推理は、かませ犬役によるフェイクだな」とか、「この人物はそろそろテーマの本質を述べる頃だな」というように、ある程度推論することができるだろう。手触りから得られる感覚的な知見は、このように作者の手口を読むことや、本質理解において、非常に重要な役割を果たす。

 一方で、内容だけ確認をできればそれでよいという意見もあるだろう。最近では、何もかもデジタル化しているため、内容だけであれば、十分に把握することができる。しかし、紙の本を読むことは、決して内容理解に限定されるものではない。なぜなら、紙の本を通すことで、第三者的な視点から、俯瞰的に自分を見ることに繋がるからだ。これは、自分が今世界のどこに位置し、何に向かっているのかを理解する大切な見方であり、人間として生きるために必要な能力とも言える。

結論
 このような理由から紙の読書は必要である。電子書籍では養うことの出来ない、客観的に自分をみる能力は、紙の書籍を読むことによって、涵養的に養える。本を俯瞰的に読むことは、幾時代も人間であり続けるために必要なスキルなのだ。

 

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたか?
今回は「テーマ型小論文を実践的に解説」しました!

テーマ型小論文において、「序論→本論→結論」という流れはこのような形で表していきます。もちろん他にも書き方はたくさんありますが、このような形で書くことができれば、構成について文句を言われることはありません。

800文字や1000文字しか書けないことを踏まえると、この基本的な書き方はベストな手法だと思いますので、是非実践してみてください!!

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また、今回はテーマ型小論文についての実践的な解説でしたが、別の記事では、課題文型小論文やデータ分析型小論文についても実践的に解説をしています。近年、テーマ型小論文よりも、課題文型やデータ分析型での出題が主流となってきていますので、是非こちらの記事もご覧ください♪

 

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高校生 りか
実践的な解説のおかげで、テーマ型小論文の書き方が理解できた気がします!ありがとうございました!

 

 
春也
良かった。でも、ただ頭で理解しただけでは、良質な文章を書くことはできないから、実践に実践を重ねて、どんな設問にも柔軟に対応できる力を養って!

 

高校生 りか
はい!これからも勉強頑張ります!

 

 

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