結論の書き方はシンプルに!
ここでは、小論文における結論の書き方について解説をしていきたいと思います。
ちなみに私は、毎年500名以上の添削をさせて頂いておりますが、
序論の書き出し方同様に、この結論部分の書き方について、疑問を持っている方が多くいるように思われます。
このような疑問も、この記事をご覧になっていただくことで、解消されるはずです♪
「小論文の書き出しのコツ」については、こちらの記事をご覧下さい♪
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【小論文の書き方極意】小論文における書き出し(序論)のコツ! 今回は、小論文の書き出し(序論)部分の重要性について解説していきます。 書き出しと言うのは、小論文の書き始めのことです。 小論文は構成さえつくること[…]
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よくよく皆様からは、
「どう締めくくれば良いの?」
「初めと終わりで同じことを言うのはちょっとナンセンスな気がする」
など、沢山の声を聞きます。
実際に私もまだ中学生・高校生だった時は、この結論部分に躓いた記憶があります。。。
初めに申し上げますと、結論部分は日常生活における「締めの挨拶」です。
例えば、会社などが忘年会を行う意味は、
「年を忘れ、素晴らしい新年を迎えよう」
です。こういった意味が初めからある限り、ここでの締めの挨拶は、「年を忘れ、素晴らしい新年を迎えよう」ということになります。もちろん、「どういった新年を迎えたいのか」「どのように会社を育てていくのか」など、具体性の部分は変わってきますが、抽象的な意味は同じです。
他にも、高校生生活最後に行く卒業旅行では、
「場所は違えど、これからも宜しく」
という気持ちを、最大の思い出作りの中で、友人に伝えるのかもしれません。そうした場合、この旅行の締めの挨拶は、「場所は違えど、これからも宜しく」であって、他ではありません。
つまり、小論文において、言いたいことが決まっている以上、最後に述べる言葉は必然的に決定してしまいます。
展開の最終で意味内容が変わってきてしまっても構わない「随筆(見聞したことや心に浮かんだことなどを,気ままに自由な形式で書いた文章。エッセー)」のようなものでしたら、この考えが打ち砕かれるかもしれませんが、「小論文」は、論証内容が自分の主張に基づいてなければならないので、最初に述べた主張と最後に述べる結論に相違があってはいけません。
だから、小論文において、最初と最後は同じになるという書き方は正しいのです。
決してナンセンスではありません。
論証部分を充実させるためには、問題提起の質を高められるようにする必要があります。こちらの記事に序論部分における、問題提起のコツを載せておりますので、是非ご参考になってください!
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問題提起のコツを伝授 春也 今回は、小論文において大切な「問題提起の書き方(問い)」について、解説をしていきます。 【小論文の極意】シリーズを読んでくださった皆様なら、小論文とはどのようなものなのかがおおよ[…]
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結論と字数制限の関係
よく本を読む人は、結論部分で最初と同じ内容を述べることに違和感を覚えるかと思います。それは、美しい文章表現に言語感覚が慣れてしまっているだけにすぎません。
特に小説を読む人にありがちなのですが、わざと結論部分に「蛇足」などをつけて、今まで述べてきた主張を曖昧にさせるようなことがあります。実はこれ、最もやってはならない書き方です。
事実ベースでお伝えすると、一昨年私が教えており、某大学に進学した生徒さんにもこんな傾向が見られました。私が、
と言うと、彼は何やら難しそうな顔をしながら
といって書き始めました。時計の針が頂点を捉えたとき「止め」と伝え、解答の原稿用紙を受け取ります。しかし、そこには私が求めている答えがありませんでした。正確に言えば、答えが無いというより、
「あったものがなくなった」
という感じです。そのあったものがなくなったのには訳があって、原因は結論部分で余計な要素を入れ込んでしまったからです。
その時私は
と聞きました。すると彼は、
と返事をしました。
このように、意外と結論部分を長めに述べるという誤った考え方で、小論文を書いている人が多いかと思います。
しかし、小論文においてどんなに文字数が多くても、結論部分は簡潔であり、自分が述べてきた主張を変えてはいけません。
したがって、小論文は
これだけで大丈夫です。「~」のところには、最初に述べた主張を入れても良いですし、他の言葉に変えたいなら、意味内容が異ならない程度に変えても構いません。
ここで大切なのは、「ダラダラとした文章にならない」ことです。
もし、字数が多くてこのような方法を実践している方がいたら、すぐに方向修正しましょう。字数が多く必要な構成部分は『本論』です。本論は「意見の根拠」を述べる箇所ですから、小論文にとって、最も重要な位置づけです。
ここに文字数を多く持っていけるよう、日々書きながら練習していくことが大切です。
また、文章を書いている途中にどうしても文字数の増減がしたい場合は、こちらの記事をご参考にしてください☆
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文章の量を減らしたり、増したりしたい時のコツとは? 文章を書いている時に、ついつい書きすぎてしまったり、逆に内容が思いつかなくて字数が足りなくなってしまったりしたことって、皆さん一度は経験したことがあります[…]
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試験対応!直前でも一発合格!落とされない小論文
難易度 ★★★☆☆
この参考書では、受験生によくある12のミスを紹介しています。
小論文は基本的に減点方式となっているため、ここに載っている減点ポイントを抑えることができれば、高得点に繋がること間違いなしです。
即効性に優れているため、受験期直前に読むだけでもだいぶ変わります。
意外と知らなかったミスなどに気づけるチャンスが満載です。
私自身も小論文を1000回以上書いてきましたし、山のような添削を行ってきましたが、ここに書かれていることは非常に参考になりました。
採点者側の視点を知ることのできる素晴らしい参考書です。
蛇足や弁解、感動表現はいらない
先ほども述べましたが、小論文の結論に「蛇足」「弁解」「感動表現」は必要ありません。
・余計なつけたし。
・言いわけをすること。
・そのテーマの主張における感動を述べること。なお、ここでは自分の感動と社会性を無理に結びつける書き方のことを言う。
これはかえって、今までの主張を台無しにしてしまう危険性すら持っています。
述べなければならない内容は、全て展開(本論)部分で述べたはずです。これ以上新しい展開を繰り返すことは命取りですね。
本論部分で、如何に自らの主張が正しい(論理に溢れている)かを説明しているので、結論はあくまでそのまとめということです。
論理的な文章を書くための秘訣は、こちらの記事に載せております。是非ご覧になってください♪
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論理的な文章は誰でも書けます! 今回は、「【小論文の極意】小論文の基本的な構成のバリエーション」でもお話した、「論理の貫通」についてです。 [sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https:[…]
結論を書く時の意識
結論部分を書く意識としては、「意思表明」「目標選定」などを排除し、自分が今まで述べてきた内容をまとめることだけに集中することが大事です。
また、再度「問題提起」を述べてしまう人も多いですが、これもマイナスになるだけなのでやめましょう。結論部分に、
「これは、~ではないだろうか。」
などを書いてしまうことにより、書き手としては読者に何かを感じとってもらいたいだけかもしれませんが、小論文は相手に自分の意見を明確に伝えることが最大の要素なので、必要ありません。
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感動表現と社会性
感動表現と書きましたが、これは
のような、自分の感動をあたかも社会性のあるものに変えてしまう書き方です。
これは、本当に気をつけて下さい。
何の脈略もない社会性要素を、テーマによる感動と繋ぎ合わせることは、採点者を悩ます結果となります。繋がっていればよいとは思いますが、なるべく感動と社会性を繋げるのは好ましくないように思います。
こちらの記事は、小論文作成におけるタブーをまとめた記事です。ご参考までに是非!♪
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小論文作成時におけるタブーをまとめてみた! 今回は、小論文作成上やってはならない8つのタブーをご紹介致します。小論文は奥深いのもので、もっと詳細に禁止事項を述べることができるのですが、この記事では、 「小論文を書くの[…]
まとめ
いかがでしたか?
今回は意外と躓きやすい小論文の結論部分に注目して記事を書きました。
最初にも書いてありますが、小論文における結論は「Simple is best!!」に限ります。
それもそのはずで、本当に良い小論文は本論が素晴らしいから、結論でマスが沢山余ってしまうこともないし、逆に800字しかないと思うくらいだからです。
もし、この結論のシンプルさに疑問を感じるなら、一度 ‷400字以内で同じ内容を書いてみるべき‴ です。
結論をダラダラ述べている場合ではないことに気付くはずです。
結論部分はとにかく
「上記で述べたとおり、私は○○を~だと考える。」
など、シンプルで大丈夫です!
こちらが私的ですが大学入試や就職試験にオススメの小論文参考書をまとめた記事です♪♪年間1000回以上小論文を書いてきた私が、実際に読んで分かりやすかったものを選定しております。
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ここでは、大学入試等で小論文試験が課されている方向けに、能力UPに即効性のある参考書を選抜して紹介していきます。 よくよく世間では、 世間の声 「小論文の書き方が分からない」「授業で小論文の書き方について説明され[…]