【小論文の極意】小論文の超基本的な「3段構成」について(例文付き)

【2020年度】小論文はまず「構成」を理解しろ!

今回は、小論文の基本的な知識として、「構成」のお話をしていきたいと思います。

小論文作成にあたっては、この基本的な「構成」が使えるようになれば、誰でも簡単に論理的な文章を作ることができます。

「小論文とは何か」でもお話したように、小論文は「自分の意見や主張を、論理的に筋道立てて述べ伝える文章」のことです。もし、まだ「小論文とは何か」をご覧になっていなかった場合は、こちらをクリック

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小論文の基礎知識

 

 

 
春也
小論文作成において、今回ご紹介する「構成」は、とても大事です。構成が整っているか、いないかで、読み手の印象を大きく変えてしまいますから、ご注意を!

 

 

小論文は、ただ自分の意見をやみくもに書いていても、「論理的」な内容になることはありません。文章に「客観性」を持たせ、論理的な内容にするためにも、「構成」に従って記述をしたほうが、圧倒的に効率的であり、これが上手な文章を書くコツ、あるいは、相手に伝わりやすい内容を書くコツということになります。

それでは、実際に構成について理解を深めていきましょう!!

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【超簡単】小論文の構成について

【小論文の極意】小論文の超基本的な「3段構成」について

小論文の構成は基本的に以下の3つの論によって構成されています。

① 序論
・問題提起の部分です。原則として「事実」「問い」「答え」を書きます。
② 本論
・意見の具体的な説明を行っていく部分です。序論で述べた意見を、具体的に説明していく必要があります。その意見が正しいという根拠を示し、より読み手に対して説得力のあるものに仕上げていきます。(データなどもここで提示していく)また、その中で一般的に考えられる「反論」を用います。「反論」を書くことによって、意見を「主観的」なものから「客観的」なものに変えることができるからです。もちろん、このときその反論を否定する必要がありますが、何よりも感覚としては、意見を正しいと理解してもらえるように、工夫することが大切です。
③ 結論
・序論で述べた問題提起と対応している部分です。序論→本論と自分の意見を論理立てて説明しているため、ここではその最終的なまとめを行います。「自分が何を言いたかったのか」を明確にして、読み手が意見の本筋を理解するためにも、分かりやすく、かつ強調して表現する必要があります。

 

このように「序論→本論→結論」と論を繋げます。

こうすると、必然的に「本論」の部分が最もボリューミーとなります。

では、実際例文とともに、序論・本論・結論を確認していきましょう

 

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例文

 

設問 運動部活動における体罰の是非について

 近年、運動部活動の体罰問題が顕在化しており、度々メディアに取り上げられようになった。これは、教育の一貫として、教員による体罰が行われることを言う。そもそも、運動部活動とは、競技を通して、生徒の人間的成長を図るために行われるものである。ここでいう人間的な成長とは、社会性を培うための主体性や協調性、多様性のことだが、果たして、教育の一貫として、運動部活動における体罰があっても良いのだろうか。私は、このことについて、否定的な立場をとりたい。
 確かに、体罰によって集団の統率を図ることは容易いだろう。一昔前までは、当然のようにこの「愛の鞭」が与えられており、それに感謝すべきという風習すらあった。無論このことは、生徒の保護者も承知であり、たとえ体罰を受けていても、暗黙の了解をしていたのである。このような過酷な環境を作ることで、集団の秩序を保とうとすることが当たり前だった。
 しかし、その統率の在り方は、本来の部活動を行う意義に反するのではないか。体罰が生徒に与える影響は、恐怖心の高まりと支配関係におけるコミュニケーションの存在であり、真の社会性を養うことは困難だと考える。そもそも、子どもに手を出してしまうというのは、言葉ではどうにも制御できなくなったことの証であり、そこには、「私に従え」という大人の欲求が大きく作用しているように思う。また、子どもに不快感を与えることで、集団の統率を図ることが、後の未来を担う子どもの教育観にも大きく影響し、独裁的な考え方を持つ大人に育ってしまうことにも繋がるだろう。
 例えば、チームの和を乱す生徒がおり、その生徒に対して教員が手をあげてしまうことによって、生徒は「このようにして教育は行われる」と潜在的に認識してしまうようなことだ。その子どもは、大人になった時、部下や子どもに対して、自分がされてきたことと同じような感覚で接しかねないだろう。これは、時代と逆行する他、体罰の連鎖の温床である。
 一方で、それでも体罰を行っている学校が結果を残しているという事実もある。弱小校に比べて、厳しい環境を作り出すためには必要な要素なのかもしれない。ここでの教育的在り方は、「勝つことを学ぶ」であり、物事において、勝つことから得られる社会的要素を、人間の成長へ結びつけているのだろう。もちろん、勝利することには沢山のメリットがある。競争社会を生き抜くためには、勝ち方を知っていることが大切である。しかし、体罰があるかないかは別の話だ。つまり、真に素晴らしいチームは、体罰があるから強いのではなく、むしろ、体罰がないから強いチームである。これは、恐怖心や不快感によるチームの形成よりも、生徒が自ら思考し、行動し、反省するステップを踏むような、より社会性のある活動を意味するはずだ。そして、それをサポートしていくのが指導教員の役割である。従来のティーチャーからファシリテイタ―の立場で、子ども達の指導にあっていくことができれば、現行の社会にも柔軟な対応のできる大人へと成長していくはずだ。
 以上述べてきたように、私は運動部活動における体罰は、あってはならないと考える。今後益々ボーダーレス化してくる世界で、生き抜くことができる正しい社会性をもった人間を育成していくためには、体罰に偏らない、適切な教育的指導を行うことが望ましいと考える。

 

〇この例文を「序論・本論・結論」で分けるとこのようになります。

 

【例文】序論説明

序論

 近年、運動部活動の体罰問題が顕在化しており、度々メディアに取り上げられようになった。これは、教育の一貫として、教員による体罰が行われることを言う。そもそも、運動部活動とは、競技を通して、生徒の人間的成長を図るために行われるものである。ここでいう人間的な成長とは、社会性を培うための主体性や協調性、多様性のことだが、果たして、教育の一貫として、運動部活動における体罰があっても良いのだろうか。私は、このことについて、否定的な立場をとりたい。

 

これが序論に当たる部分です。

上記で掲げた序論説明をもう一度確認してみましょう!

 

序論とは

・問題提起の部分です。原則として「事実」「問い」「答え」を書きます。


序論では論題(ここでは設問)についての「事実」「問い」「答え」を記述します。

☆小論文は、会話形式で考えていくと、非常に分かりやすい文章になります。

 

 

 
春也
事実

最近、SNSによる匿名の誹謗中傷が問題となっているね。特に若者を中心に、自らの命を絶ってしまう例が絶えないよ。

 

 
たくや
問い(問題提起)

そうですね。では、どうしたらSNSによる被害を抑えることができるのでしょうか?
 

 

 
春也
意見

そうだね。それにはやはり、教育の段階から、「批判」と「批評」の違いを認識させる必要があるでしょう。

 

 

こんな感じで、会話形式で考えると楽ではありませんか?

結局小論文は、「自問自答」ですから、自分の頭の中で会話をしていくイメージに他ならないのです。

序論部分で鋭い意見提示ができるようになるまでの練習方法は、こちらの記事に詳しく載せております。是非、ご覧になってください♪

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話をもどしますが、「意見」は序論の中で最も重要となるポイントです。また、意見は「問い」に対する「答え」となる部分ですので、「本論」でその理由を論理立てて説明しなければなりません。

そのため、意見はできるだけ、本論で詳しく書ける内容にしましょう。
後々文章が書けなくなっては元も子もありませんからね。。。

続いては、本論部分における説明です。

 

 

 

【例文】本論説明

 

本論

 確かに、体罰によって集団の統率を図ることは容易いだろう。一昔前までは、当然のようにこの「愛の鞭」が与えられており、それに感謝すべきという風習すらあった。無論このことは、生徒の保護者も承知であり、たとえ体罰を受けていても、暗黙の了解をしていたのである。このような過酷な環境を作ることで、集団の秩序を保とうとすることが当たり前だった。
 しかし、その統率の在り方は、本来の部活動を行う意義に反するのではないか。体罰が生徒に与える影響は、恐怖心の高まりと支配関係におけるコミュニケーションの存在であり、真の社会性を養うことは困難だと考える。そもそも、子どもに手を出してしまうというのは、言葉ではどうにも制御できなくなったことの証であり、そこには、「私に従え」という大人の欲求が大きく作用しているように思う。また、子どもに不快感を与えることで、集団の統率を図ることが、後の未来を担う子どもの教育観にも大きく影響し、独裁的な考え方を持つ大人に育ってしまうことにも繋がるだろう。
 例えば、チームの和を乱す生徒がおり、その生徒に対して教員が手をあげてしまうことによって、生徒は「このようにして教育は行われる」と潜在的に認識してしまうようなことだ。その子どもは、大人になった時、部下や子どもに対して、自分がされてきたことと同じような感覚で接しかねないだろう。これは、時代と逆行する他、体罰の連鎖の温床である。
 一方で、それでも体罰を行っている学校が結果を残しているという事実もある。弱小校に比べて、厳しい環境を作り出すためには必要な要素なのかもしれない。ここでの教育的在り方は、「勝つことを学ぶ」であり、物事において、勝つことから得られる社会的要素を、人間の成長へ結びつけているのだろう。もちろん、勝利することには沢山のメリットがある。競争社会を生き抜くためには、勝ち方を知っていることが大切である。しかし、体罰があるかないかは別の話だ。つまり、真に素晴らしいチームは、体罰があるから強いのではなく、むしろ、体罰がないから強いチームである。これは、恐怖心や不快感によるチームの形成よりも、生徒が自ら思考し、行動し、反省するステップを踏むような、より社会性のある活動を意味するはずだ。そして、それをサポートしていくのが指導教員の役割である。従来のティーチャーからファシリテイタ―の立場で、子ども達の指導にあっていくことができれば、現行の社会にも柔軟な対応のできる大人へと成長していくはずだ。

 

これがこの例文中の本論にあたります。自分の意見の根拠となる内容を明記していますね。

本論で重要なポイントは、

「どれだけ意見に客観性を持たせるか」

です。では、どのように客観性を持たせれば良いのでしょうか。今回の例文にはこの「客観性」を持たせるテクニックが度々使われていますので、確認をしていきましょう!

 

 

本論で客観性を持たせるポイント1

【小論文の極意】小論文の超基本的な「3段構成」について
ポイント1

「一般的な意見に対して、共感を示す」

 

本論を作るときのポイント1は「一般的な意見に対して、共感を示す」ことです。例文からその内容を抜き出しますね。

 

 確かに、体罰によって集団の統率を図ることは容易いだろう。一昔前までは、当然のようにこの「愛の鞭」が与えられており、それに感謝すべきという風習すらあった。無論このことは、生徒の保護者も承知であり、たとえ体罰を受けていても、暗黙の了解をしていたのである。このような過酷な環境を作ることで、集団の秩序を保とうとすることが当たり前だった。

 

この部分が、一般的な意見に対する共感です。筆者は「確かに」という言葉を使って、自分の意見とは異なる内容を述べています。

共感することがどうして「客観性」に繋がってくるかというと、文章の視点が「主体」から「客体」に変わるからです。

共感をすることによって、「他人」からの目線を文章に持ち込むことができ、より一層客観性を帯びた内容になるということです。

 

 
たくや
小論文は、自分の意見を客観的に述べるたけではだめなんですか?

 

 
春也
もちろん、その通りだよ。でも、ただ一方的に自分の意見を述べるだけでは、決して「客観的」とは言わないよね。文章に客観性を持たせるためには、必ず〝自分以外の意見″が必要なんだ。

 

 
たくや
そうなんですね♪そう考えると、僕はいつも自分の意見ばかりでした…。

 

 

※「確かに」という形容動詞の連用形は、小論文を書く上で非常に使い勝手の良い言葉です。こういった「使い勝手の良い、便利な言葉」はまた後ほど記事にしていきたいと思います。

 

以下の本は、大学生に是非読んでもらいたいおススメの文章力向上本です。私も全て読みましたが、文章は、如何に相手に共感を示してもらえるかが大切です。人間同士の関係性は、全て言葉によって良くすることができます。この機会に是非!一度読めば、価値観が変わると思います。

 

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本論で客観性を持たせるポイント2

【小論文の極意】小論文の超基本的な「3段構成」について
ポイント2

「考えられる反論を否定する」

 

ポイント2は「考えられる反論を否定する」です。そうはいっても、分かりづらいと思いますので、例文を使って説明していきますね!!

 

 一方で、それでも体罰を行っている学校が結果を残しているという事実もある。弱小校に比べて、厳しい環境を作り出すためには必要な要素なのかもしれない。ここでの教育的在り方は、「勝つことを学ぶ」であり、物事において、勝つことから得られる社会的要素を、人間の成長へ結びつけているのだろう。もちろん、勝利することには沢山のメリットがある。競争社会を生き抜くためには、勝ち方を知っていることが大切である。

 

これが「考えられる反論」になります。
体罰に肯定的な立場からもものを申し、ポイント1であったように、それに共感を示します。これによって「客観性」を持った文章にすることができます。

そして、この考えに対して、否定的な考えを述べていきます。

 

 

 しかし、体罰があるかないかは別の話だ。つまり、真に素晴らしいチームは、体罰があるから強いのではなく、むしろ、体罰がないから強いチームである。これは、恐怖心や不快感によるチームの形成よりも、生徒が自ら思考し、行動し、反省するステップを踏むような、より社会性のある活動を意味するはずだ。そして、それをサポートしていくのが指導教員の役割である。従来のティーチャーからファシリテイタ―の立場で、子ども達の指導にあっていくことができれば、現行の社会にも柔軟な対応のできる大人へと成長していくはずだ。

 

これが、考えられる反論に対する否定です。
先ほど共感を示した文に対しての、否定的意見をぶつけます。

なぜ、これがポイントになるかと言うと、客観性を持たせることはもちろんのこと、同時に自分の意見への「真実性」もプラスさせることが出来るからです。

こういった内容を書いていると、読み手は「他人の考えを理解した上で、今回の主張に至ったんだ」という気持ちになります。

 

共感1
 
 確かに、体罰によって集団の統率を図ることは容易いだろう。一昔前までは、当然のようにこの「愛の鞭」が与えられており、それに感謝すべきという風習すらあった。無論このことは、生徒の保護者も承知であり、たとえ体罰を受けていても、暗黙の了解をしていたのである。このような過酷な環境を作ることで、集団の秩序を保とうとすることが当たり前だった。
 
自分の意見

 しかし、その統率の在り方は、本来の部活動を行う意義に反するのではないか。体罰が生徒に与える影響は、恐怖心の高まりと支配関係におけるコミュニケーションの存在であり、真の社会性を養うことは困難だと考える。そもそも、子どもに手を出してしまうというのは、言葉ではどうにも制御できなくなったことの証であり、そこには、「私に従え」という大人の欲求が大きく作用しているように思う。また、子どもに不快感を与えることで、集団の統率を図ることが、後の未来を担う子どもの教育観にも大きく影響し、独裁的な考え方を持つ大人に育ってしまうことにも繋がるだろう。
 例えば、チームの和を乱す生徒がおり、その生徒に対して教員が手をあげてしまうことによって、生徒は「このようにして教育は行われる」と潜在的に認識してしまうようなことだ。その子どもは、大人になった時、部下や子どもに対して、自分がされてきたことと同じような感覚で接しかねないだろう。これは、時代と逆行する他、体罰の連鎖の温床である。
考えられる反論

 一方で、それでも体罰を行っている学校が結果を残しているという事実もある。弱小校に比べて、厳しい環境を作り出すためには必要な要素なのかもしれない。ここでの教育的在り方は、「勝つことを学ぶ」であり、物事において、勝つことから得られる社会的要素を、人間の成長へ結びつけているのだろう。もちろん、勝利することには沢山のメリットがある。競争社会を生き抜くためには、勝ち方を知っていることが大切である。
考えられる反論の否定

 しかし、体罰があるかないかは別の話だ。つまり、真に素晴らしいチームは、体罰があるから強いのではなく、むしろ、体罰がないから強いチームである。これは、恐怖心や不快感によるチームの形成よりも、生徒が自ら思考し、行動し、反省するステップを踏むような、より社会性のある活動を意味するはずだ。そして、それをサポートしていくのが指導教員の役割である。従来のティーチャーからファシリテイタ―の立場で、子ども達の指導にあっていくことができれば、現行の社会にも柔軟な対応のできる大人へと成長していくはずだ。

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本論で客観性を持たせるポイント3

 

 

〇ポイントの3つ目は、「例え」を用いることです。

例文では、この部分が「例え」の内容です。

 

 例えば、チームの和を乱す生徒がおり、その生徒に対して教員が手をあげてしまうことによって、生徒は「このようにして教育は行われる」と潜在的に認識してしまうようなことだ。その子どもは、大人になった時、部下や子どもに対して、自分がされてきたことと同じような感覚で接しかねないだろう。これは、時代と逆行する他、体罰の連鎖の温床である。

 

このように、例えを出すことによって、読み手に分かりやすい文章となりますし、より現実味を帯びた文へと変化します。

 

〇この3つのポイントを駆使すれば、「客観性」+「真実性」が文章に含まれます。この真実性を更に向上させるテクニックとして「全否定(根底からその論を覆すこと)」も可能ですが、ここでは基礎的なお話なので、省略します。

 

本論部分は、意見における論証をしていく部分です。したがって、小論文の中で最も重要な位置づけであり、1番力を入れなければならない部分です。論理的な文章を書くのが苦手な方は、是非こちらの記事をご覧ください♪

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【例文】結論説明

 

結論

 以上述べてきたように、私は運動部活動における体罰は、あってはならないと考える。今後益々ボーダーレス化してくる世界で、生き抜くことができる正しい社会性をもった人間を育成していくためには、体罰に偏らない、適切な教育的指導を行うことが望ましいと考える。

 

最後に結論です。
ここでは、今までの立場や主張を明確に示して、論を締めくくる必要があります。

最初の意見を見直して、「論理の貫通」を果たさなければなりません。例文で確認していきましょう。

 

最初の意見

 果たして、教育の一貫として、運動部活動における体罰があっても良いのだろうか。私は、このことについて、否定的な立場をとりたい。

 

これは筆者が最初に述べた意見です。それに対して結論部分では、

 

結論

私は運動部活動における体罰は、あってはならないと考える。

 

といって、運動部活動の是非に対して、筆者の「否定的な立場」という内容を、この文が受けていることが分かりますね。

「序論→本論→結論」という流れを意識すれば、あるテーマに対する自分の意見を「型」に沿って説明することができます。

 

 

小論文おススメ参考書

難易度 ★☆☆☆☆

 

この参考書は英語文法で言う「be動詞が分からない」という方のように、小論文において基礎基本を教えてくれる本です。受験生の悩みをQ&A方式で解説してくれるため、非常に分かりやすく、かつ丁寧です。

また、話し言葉が使われているため、頭にも入ってきやすいという利点があります。

良い答案やダメな答案など、例文付きでまさに小論文初心者には必見の参考書です。

スタートの一冊といったところでしょうか。

 

 

小論文おススメ参考書2

難易度 ★★★☆☆
 

この参考書では、受験生によくある12のミスを紹介しています。

小論文は基本的に減点方式となっているため、ここに載っている減点ポイントを抑えることができれば、高得点に繋がること間違いなしです。

即効性に優れているため、受験期直前に読むだけでもだいぶ変わります。

意外と知らなかったミスなどに気づけるチャンスが満載です。

 

 
春也
私自身も小論文を1000回以上書いてきましたし、山のような添削を行ってきましたが、ここに書かれていることは非常に参考になりました。

 

採点者側の視点を知ることのできる素晴らしい参考書です。

 

 

小論文おススメ参考書3

難易度 ★★★☆☆

 

小論文作成において、基礎基本が出来たうえで更にもう一歩上の文章を書けるようにしたいという方はこちらの参考書がおススメです!

文章作成における根本的な考え方を再定義してくれる本です。難易度は多少高めの設定ですが、読みづらさなどはなく、あくまで基礎基本をクリアしているという条件付けという意味で、この難易度にさせて頂きました。

 

 
春也
著者である大堀精一氏は、教育の現場で沢山の指導を行ってきた超実力者です。私も何度か勉強会に参加しましたが、小論文のトレンド情報や、採点者がどこを見ているのかなど非常に細かな点においてご指摘があり、とてもタメになりました。

 

難関大学で小論文試験がある場合は、是非一度読んでいただきたい本です。

また、こちらの本は普段文章を作ることの多い社会人の方にもおすすめです!

 

こちらに、小論文のおススメ参考書をまとめております。是非、ご覧になってください!

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まとめ

 

 

いかがでしたか?
小論文の超基本的な「構成」についての内容を説明してきました。

「序論→本論→結論」の3段構成を理解した上で、次は更に具体的に表現する方法を学んでいきます。小論文は基礎が大切です。

こちらのブログでは、基礎として必要な「社会的な知識」についてもまとめておりますので、そちらも是非足を運んでほしいと思います。きっとあなたの役に立つはずです。

 

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